子供を乗せられる電動アシスト自転車を探しているのだけど、パナソニックの「EZ」って車体が気になるんだよね。
なんか、見た目がかっこよくて。
ネットで見たり、インスタグラムで見たりして、「いいな!」って思った。
ところで、EZは元々子供乗せ仕様ではないと思うのだけど、カスタムはできるのかな?
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- パナソニック「EZ」は子乗せ仕様(チャイルドシート取付)にカスタムできるのか?
- メーカーに聞いてみた結果
- 考えられるデメリット、危険性
私が自転車量販店で働いていた時、「EZにチャイルドシートを取り付けたいが、できるのか?」という質問をいただきました。
話を聞くと、インスタグラムでやっている人を見かけ、興味を持ったのだそう。
おそらく同じように悩んでいる方も多いと思うので、カスタムできるかどうかをお伝えします。
【聞いてみた】パナソニック「EZ」は子乗せ仕様にカスタム可能?
結論:子乗せ仕様にカスタム不可
結論から言うと、パナソニック「EZ」は子乗せ仕様不可です。
前・後ともにチャイルドシートの取り付けをすることはできません。
言質を取るために、メーカー(パナソニック)への確認も致しました。
子乗せを考えているなら、素直に「子乗せ仕様」の自転車を選ぶべきですね。
パナソニックでいえば…
このあたりが人気です。
「じゃあどうしてカスタムしている人がいるの?」という疑問があると思いますが、それについては後述します。
まずは「なぜダメなのか?何がダメなのか?」をお話ししていきます。
チャイルドシートが取り付けできる自転車の条件
自転車にはチャイルドシートが取り付け可能/不可能の条件があります。
荷台が付けられるからと言って、必ずしもチャイルドシートが取り付けられる(子乗せ出来る)とは限りません。
車体に貼ってあるシールで取り付けの可否を確認できます。
サイクルベースあさひさんのサイトに分かりやすい説明があったので、引用させていただきます。
出典:サイクルベースあさひ 子どもと乗る自転車 スタートガイド
条件としては主に3つ。(例:後乗せ)
説明にもある通り、「荷台だけをクラス27」=強度の高いものに変えてもダメです。
そもそも自転車自体が耐えうる設計ではないからですね。
そもそも5歳の女の子側が50kgも背負えないので、いくらリュックサックが頑丈でも荷物をMAXで載せることはできません。
頑丈なリュックを使っても、結局は「5歳の女の子」が耐えられる範囲でしか背負えないのです。
それを超えて積載してしまうと、いずれ女の子側(=自転車)が壊れてしまうから。
EZの取り付け条件は?
ところで「EZは?」というと…
- 車体側の条件…×
- 荷台の条件…×
- 両立スタンドの取り付け…△
というわけで、子乗せの条件を満たしていません。
車体は取り付けできる設計ではないですし、元々付いている後荷台の耐荷重も10㎏です。
両立スタンドの取り付けも加工が必要で、ポン付けできるわけではありません。
→2023年~、純正の両立スタンドが発売になりました。それ以前のモデルは取り付け不可です。
前述したとおり、例えばこの荷台だけ強いものに交換したところでそもそも車体側が耐えられないので、いずれにせよチャイルドシートの取り付けは不可となります。
メーカーに聞いてみた
この内容について、私自身が気になっていたので、パナソニックさんに電話をして確認してみました。
EZを子乗せ仕様にカスタムしている事例を見かけるのですが、あれって大丈夫なんですか?
自転車側の設計に対応していないはずですよね?
(話した内容を箇条書きでまとめると…)
- 対応はしていない。やっている人がいるなら改造。
- 子乗せの設計ではない。無理やりチャイルドシートを付けると、安全性を担保できない。
- 何かあった時はメーカー側で対応できない。自己責任。
という返答でした。
カタログに「チャイルドシートは取り付けできません」と書いてあるので、まあその通りですね。
自己責任でのカスタマイズなら…一応可能
実例がある通り、部材を加工したり、交換したりすることで一応「EZ子乗せ仕様」にすることは可能です。
ただお話しした通り、あくまでも「自己責任」であり「改造」の域にはなります。
お客様の了承を得た上で取り付け作業を行ってくれる自転車屋もあるようですが、それでも責任は自分が負うことになります。
「自転車屋がやってくれたから安全・安心だ!」というわけではないってことですね。
例えば走行中にフレームや部品が破損し、倒れ、乗車中の子供が大けがを負ったとしても、責任は自分にあるということです。もちろん保証はおりませんし、誰にも文句は言えません。
EZを子乗せ仕様にカスタマイズして乗るというのはそういうことなので、私は全くオススメしませんね。やらないのが無難です。
EZを子乗せ仕様にするデメリット
どの自転車も、メーカーが走行シーンを想定して設計をしています。
EZを設計した人が「子乗せ仕様として使う」なんて思ってもないわけです。
無理やりカスタムしたところで、使いやすいハズがないですね。
子供を乗せるなら、「子供を乗せるために設計された自転車」が一番です。
「見た目」よりも「子供の安全」を重視すべき。
子乗せ仕様のEZ、考えられるデメリットや危険性は下記の通り。
悩まれている方は、参考にしてみてください。
パナソニック[PANASONIC] ギュット・クルームR・DX を見る
パナソニック[PANASONIC] ギュット・アニーズ・DX を見る
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【パナソニック「EZ」は子乗せ仕様にカスタム可能?】
- 結論:不可能。車体の条件に適していないから。
- 自己責任での改造はご自由に…ですが、何があっても「自己責任」です。
- 素直に「子供乗せ用自転車」を買った方が、絶対にイイです。
というわけで、以上です。
EZの見た目が好みだった方は残念な内容だったかもしれませんが、安全第一で行きましょう!
ご覧いただきありがとうございました!