クロスバイクに乗ってるんだけどさー、ブレーキを掛けるたびに“キーキー”音が鳴ってうるさいんだよね、、、
この音鳴りを解決する方法ってあるのかな?
そもそも、音鳴りが出ていること自体大丈夫なのかな?
乗り続けたら自転車に悪影響があったりする?
自転車のこと全然分からないから、詳しく教えて欲しいんだけど・・・
こんな方にオススメの記事です
【この記事で分かること】
- クロスバイクのブレーキ(名称:Vブレーキ)の音鳴りを解決する方法
- 音鳴り自体に問題はあるのか
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します。
Vブレーキの「キーキー」と鳴る音で悩んでいませんか?
ブレーキするたびにうるさいので、非常に気になりますよね。
実際、「音鳴りを直せないか」とお店にいらっしゃるお客様も多いです。
そこで本記事では、Vブレーキの音鳴りを解決する方法についてまとめました。
紹介する4つの手順に沿って実践すれば、音鳴りを消してストレスなく走行することができますよ。
ではご覧ください。
そもそも「音鳴り」に問題はあるのか
解決手順を説明する前に、「音鳴り」自体に問題性があるのかをお伝えします。
結論、全く問題ありません!
なので、そのまま乗り続けても大丈夫です。
自転車に与える悪影響は一つもないので、安心してください。
そして、意外と「乗っていたら音が消えた」ということもあります。
特に、新車を買いたての方は、音鳴りが気になっても少し乗り続けてみてください。
直る確率は高いです。
なぜなら、新車に付いている新品のブレーキは、まだ馴染みが出ていから。
ゆえに、音が出やすいのです。
少し走行してブレーキシューの表面が削れることで、自然と音鳴りが無くなることがあります。
ただ、絶対に音鳴りが無くなるわけではありません。
ここからは、
- 新車を買って少し走ったけど、全然鳴き止まない
- もう乗ってからずいぶん経つけど、ずっとなりっぱなし
こんな方へ向けて、音鳴り解決までの4ステップをを紹介します。
クロスバイクのVブレーキが“キーキー”音鳴りする時の対処方法4選
「どうしても音鳴りが止まない・・・」とお悩みの方へ、解決方法を紹介します。
上から順番に試してみてください。
- ブレーキシューに“トーイン(ハの字)”をつける
- ブレーキシューの表面をやすりで削る
- ブレーキシューをシマノ製に交換する
- Vブレーキ本体をシマノ製に交換する
詳しく解説します。
ブレーキシューに“トーイン(ハの字)”をつける
ブレーキシューに角度を付けてあげると、キーキー音がなりにくくなります。
これを、「トーイン」といいます。
音鳴りが気になったら、真っ先にやりましょう。
やり方は簡単。
一度ブレーキシューのボルトを緩め、シューとリムの間に1-2mm厚の紙などを挟みながら、固定するだけ。
- 音鳴り発生のメカニズム
- トーインを付けて固定する方法
については、こちらの方の記事で完璧に解説されています。
(あまりにも良い記事なので、このサイトで説明するよりも分かりやすいかと。)
トーインを付ける方法は、メンテナンスをする方にとっては簡単な部類の作業でしょう。
しかし、
- メンテナンスを全くしたことがない方
- 工具握ったことがないような方
がやるには、不安が大きいと思います。
なので、作業に全く自信がないのなら、自転車屋さんにお願いするのがオススメです。
ブレーキは「自転車を止める」ための、非常に重要なパーツ。
作業が不完全で、事故でも起こしたら大変ですからね。
ブレーキシューの表面をやすりで削る
トーインを付けても鳴り止まなかったら、ブレーキシューの表面を削りましょう。
ツルツルになった状態だと、音鳴りがしやすいからです。
ホームセンターに売っているやすりを使って、表面を荒らしてあげます。
この作業なら、誰でもできるでしょう。
ホイールの隙間に手を入れてもいいですし、出来るならホイールを外すか、ブレーキを開放するとやりやすいですよ。
- トーインを付ける
- ブレーキシューの表面を削る
この2つをやれば、8割くらいは鳴き止みます。
ブレーキシューをシマノ製に交換する
それでも音鳴りが直らない時は、ブレーキシューをシマノ製に交換しましょう。
(付いているブレーキがシマノ以外の方)
「えっ、シューを変えるだけで音鳴りが直るの?」と思うかもしれませんが、直るんです。
シマノのブレーキシューは効きもいいし、、ブレーキダスト(汚れ)も出にくいし、音鳴りもしにくいし、非常に優秀です。
大した出費ではないので、どうしても音鳴りが気になるのであれば、換えてしまいましょう。
「まだ残っているのにもったいない!」と思うのであれば、ブレーキシューが消耗しきったタイミングで交換するのがオススメですね。
Vブレーキ本体をシマノ製に交換する
ブレーキシューを変えても直らなかったら・・・
最終手段です。
Vブレーキ本体を「シマノ製」に交換しましょう。
(同じく、シマノ以外のブレーキが付いている方限定)
質の低いブレーキは剛性が足りず、歪み、音鳴りが発生するからです。
先ほど紹介した記事内でも触れている内容ですので、詳しく知りたい方は見てみるといいでしょう。
ぶっちゃけ、「シマノブレーキ×シマノシュー×トーインをつける」を全て組み合わせれば、ほとんどの音鳴りは消えます。
ブレーキ性能も格段に向上しますから、今付いているブレーキがあまりいいものでなければ、交換してしまうのがオススメです。
まとめ
本記事の要点をまとめます。
【Vブレーキの音鳴りを解決するための4ステップ】
- ブレーキシューに“トーイン(ハの字)”をつける←最重要
- ブレーキシューの表面をやすりで削る
- ブレーキシューをシマノ製に交換する
- Vブレーキ本体をシマノ製に交換する
音鳴り自体に問題性はありませんが、気になる時はこの手順に沿って試してみてください。
ご覧いただきありがとうございました。