サイクルコンピューターが全く動かなくて困っている。
- なぜか全く反応しない。
- 走行中に時々速度が表示されなくなることがある。
- 計測はしているようだが(動いている)、スピードが「0」を示したり、明らかに出ているスピードとは異なった数値が表示がされる。
どうしてだろう?壊れちゃったのかな?
こんなお悩みを解決します。
【この記事で分かること】
- サイクルコンピューターが動かない時の解決方法
- よくある原因4つ+解決策
サイコンに関する検索として、例えば下記のようなキーワードがあります。
「メーカー+反応しない」で調べるパターンが多いようですが、実はサイコンが反応しない理由って共通だったりします。
もちろん、中にはメーカー特有の原因であることもあります。
でも基本的には共通する事項を確認すれば直ることが多いんですね。
本記事では、私たち整備士が確認する方法についてお話しします。
よくある4つの原因を確認すれば直ると思いますので、ぜひ試してみてください。
サイクルコンピューターが反応しない時によくある原因4選
結論から言うと、サイクルコンピューターが反応しない時のよくある原因は下記の4つです。
※「センサー+マグネット」で計測する従来のモノを想定しています。
中でも一番多いのが「センサーとマグネットの位置関係」ですね。
たいていこれがズレて計測できていないことが多いです。
それぞれ詳しく解説します。
センサーとマグネットの位置関係が悪い
(GPSサイコンを除く)比較的安価なサイコンは、
- ホイール側に付けたマグネット
- フォーク側に付けたセンサー
これらでスピードを計測しています。
ホイールが回転し、マグネットがセンサーを通り過ぎるスピードで速度を測っているわけです。
この位置関係が悪いとセンサーが反応せず、サイコンに速度が表示されないことがよくあります。
真っ先に確認すべきはこの位置関係。同じ仕組みなら、サイコンのメーカーに関わらず共通の話です。
センサーには計測位置(マグネットが通るライン)が決められています。
例えば↑のセンサー(キャットアイ/Velo wireless)ですと、「SENSOR ZONE」と書かれた凹んでいるところが計測ポイントです。
そして、マグネットとセンサーの位置関係を確認していきます。
…特に気を付けてほしいのが「5mm以内」という点です。
ご自身で取り付けられた方だと、この距離が広く空いている方がいます。
センサーとマグネットはスレスレの位置関係になるのが正常ですね。
位置関係が原因となって反応しないよくある事例として…
ということがあります。
中でもよくあるのが「センサーが逆」というミスです。
例えば先ほどのキャットアイのセンサーなんてよくありますが、「SENSOR ZONE」の凹みが外を向いてしまっている状態ですね。
これらの位置状態を再確認し、ホイールを回してみて下さい。
速度が計測されれば問題なしです。
電池切れ
- 何をしてもサイコンが全く反応しない
- サイコンの文字の色が薄くなってきた
- 接続が途切れることが増えた
…という症状の場合、「電池切れ」の可能性が高いですね。
目安として「1年に一回の交換」です。
電池は「サイコン本体」+「センサー側」のどちらも交換する必要があります。
長い間変えていない場合は、まずは交換して確認ですね。
サイコンの電池は、ボタン電池の「CR-2032」を使う製品が多いです。
もちろん中には違うものもありますから、蓋をあけて確認しましょう。
電池自体に刻印があるはずです。
電磁波の出るモノが近くにある
【症状】
- 走行中に「時々」速度が表示されなくなることがある。
- 計測はしているようだが(反応がある)、スピードが「0」を示したり、明らかに出ているスピードとは異なった数値が表示がされる。
…このような症状の場合、「電波」が原因で異常を起こしている可能性があります。
中でもよくあるのがこんなシーン。
【こんな時に起こりやすい】
- サイコンの近くにライトやスマホなどの電子機器があり、併用している時
- 踏切や線路、高圧電線や電話基地局の近くを走行しているとき
実際私も経験したことがあります。
ハンドル周りで電波の干渉が起こったアイテムは「スマホ」でした。
スマホは充電中のみサイコンに異常が発生する症状でした。
速度が「0」になってしまうのです。
あと、走行中にスピードが表示が「0」や「異常な数値」になってしまうこともよくあります。
周りを見渡すと電線があることがほとんどですね。
電波の干渉でサイコンにエラーが起きることは知っていたので、心配ではありませんでした。
というように、「ライト」「スマホ」「電子機器」「高圧線」などが原因でエラーになることもあります。
表示がおかしくなった時は疑ってみて下さい。
サイコン本体の一時的なエラー
「電池はあるはずなのに動かない。位置確認も電磁波の確認も問題ないんだけどなあ…」
という場合、サイコンの一時的なエラーである場合があります。
経験上長期間放置していた製品に起こりやすいです。
ボタンを押しても何も動かなかったり(リセットできないとか)、スピードが表示されなかったりする際には、リセットボタンを押して再起動することで直ることが多いですです。
是非試してみましょう。
その他の原因
他にある原因をパッと思いつくだけ書き出してみます。
- 有線サイコンが反応しない場合
→断線している可能性
- GPSサイコンが反応しない場合
→天気が悪く、雲が分厚いと拾わないことがあります。
- 単純に故障
→何をやってもダメなら本体の故障です。お店だとセンサー側が壊れているのか、サイコン側が壊れているのか、を確認するためにクロスチェックを行います。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【よくある原因4選】
- センサーとマグネットの位置関係が悪い
- 電池切れ
- 電磁波の出るモノが近くにある
- サイコン本体の一時的なエラー
上記4つを確認すれば、おそらくエラーは直るかなと思います。
何をやってもダメなら自転車屋さんに持ち込んでみて下さい。
お役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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