(主にスポーツタイプの)自転車には、ケーブルガイドってパーツが使われているよね。
BB裏にあるケーブルが通るやつ。
あれって、どのくらいで交換した方が良いのかな?
劣化すると何かトラブルが出たりするの?
気になるから教えて欲しい。
あ、ちなみにケーブルガイドにはどんな種類があるかも知りたいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ケーブルガイドの役割
- ケーブルガイドの交換時期目安、交換方法
- ケーブルガイドが劣化すると、どんな症状がでるのか?
- ケーブルガイドの種類
自転車ショップで働く私が解説します!
ケーブルガイドは小さなパーツですが、実は変速性能に大きな影響を及ぼす大事なパーツです。
適切に交換してあげることが望ましいので、本記事を参考にしてみてください。
ケーブルガイドの役割
もう既にご存知かもしれませんが、ケーブルガイドはBB下にあるパーツです。
シフトワイヤーが通っています。
ケーブルガイドがないと直接フレームに触れてしまいますし、ケーブル位置が固定されませんから、それらを防ぐために必要なパーツですね。
フルアウター(最初から最後まで全てアウターケーブルでつないでいるタイプ。途中でインナーワイヤーが見えない)ではない限り、変速がある自転車には基本的に「ケーブルガイド」が備わっています。
ケーブルガイドの交換時期目安、交換方法
交換時期は期間なら「2年」、距離なら「5000-1万km」
ケーブルガイドは樹脂でできており、消耗品です。
変速する度にワイヤーが擦れるわけですから、だんだんとケーブルガイドが削れていきます。
明確な交換時期は決まっていませんが、私の経験から…
の頻度で交換するのをオススメします。
2-300円で買える安いパーツですし、ドンドン変えていきましょう。
劣化した状態で使っても良いこと無いです。
ケーブルガイドが劣化すると、どんな症状がでるのか?
経験から交換時期をお伝えしたわけですが、この“経験”が何を指すかというと、「ガイドの劣化によって悪症状が出た経験」のことですね。
ケーブルガイドが劣化するとどうなるのか?何が起こるのか?
私が経験してきたケースは以下の通り。
中でも一番感じるのが「変速不調」ですね。
あんなに小さいパーツなのに、劣化すると変速に大きな影響を与えます。
溝が深くなって抵抗が増えるので…
- 引きが重くなる
- レバーをリリース(重くする方)した時に、ワイヤーの戻りが鈍くなる。
変速までにラグが生じる。
という悪影響がでます。
そんなトラブルが出始めたら、あるいはお伝えした“交換時期”に近づいてきたら、適切に交換していきましょう。
ケーブルガイドの交換方法
ケーブルガイドはBB下にネジで止まっています。(はまっているだけのもある)
このネジ一本を緩めるだけで“本体は”外れます。
「本体は」というのは…前提条件としてシフトワイヤーを前後2本とも外しておかないといけないからですね。
ゆえに、ケーブルガイドを交換するタイミングは「シフトワイヤーの交換時」がオススメ。
ケーブルガイドの種類
一般的なタイプ
シマノから2種類のケーブルガイドが出ています。
>>https://set.shimano.co.jp/bc_catalog/
【ハイグレードタイプ(低摩擦)】
- SM-SP17-M
- SM-SP17-T
【スタンダードタイプ】
- SM-SP18-M
- SM-SP18-T
黒い方がより高級(低摩擦)で、青い方が一般タイプ。
…といっても値段が安いので、基本的には黒色を買うのがオススメですね。
私はお店に青色しか在庫がなかったので、それを買いましたが(笑)
フレーム専用品
全てのフレームにシマノのケーブルガイドが使えるわけではありません。
中にはフレーム専用品(特殊な専用形状)があります。
例えば私の自転車でいうとコレ。
ケーブルガイドを買う際は、今一度「取付可能か?」「一般的な形状か?」を確認しましょう。
もし専用形状なら、買ったお店で相談をしてみて下さい。
その自転車メーカーの補修パーツに無いか確認してくれるはずです。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車のケーブルガイドについて 種類/交換時期/劣化症状】
- 期間で言ったら「~2年」に一回の交換が目安
- 距離で言ったら「5000~1万km」に一回の交換が目安
- 劣化してくると割れたり、ワイヤーの動きが悪くなって変速に悪影響が出る
- 一般的な形状のものは、シマノから2種類出ている
- 特殊形状のものは、メーカーの補修パーツから買う
というわけで、以上です!
少しでも参考になれば幸いです。ありがとうございました!