ちょっと特殊な折り畳み自転車「ストライダ(STRiDA)」が壊れてしまったのだけど、修理はどこでできるのだろう?
近くにストライダを置いているようなお店もないしなあ…。
普通の自転車ショップでも対応してくれるものなのかな?
どうしたらいいのだろう。困ったなあ。
こんな方にオススメの記事です。
※本内容は子供用のキックバイク「ストライダー」ではありません。
【この記事で分かること】
- 折り畳み自転車「ストライダ」が壊れたら、どこで修理できるのか?
- 近隣店舗の調べ方
- 補修パーツの正式名称を知る方法
- 実際に修理をしてみた私の感想
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
先日「ストライダ」の大掛かりな修理を経験したので、それを踏まえて、修理先でお困りの方に役に立つであろう情報を共有しようと思います。
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折り畳み自転車「ストライダ」修理はどこでする?【GSジャパン】
結論から言うと、修理するお店は「GSジャパン」との取引がある自転車ショップがおすすめです。補修用パーツが手に入るからです。
中でもオススメするのは、「ストライダ」のディーラーとして記載のあるお店ですね。
タイヤチューブの交換、ワイヤー類の交換といった
「汎用パーツの修理・交換」なら、多くの自転車店で対応可だと思われます。
“専用パーツ”が必要になりそうな修理は、GSジャパン様と取引のあるショップがいいでしょう。
ただ見てもらうと分かるように、ストライダのディーラーは店舗数が非常に少ないです。
例えば私は今岡山県に住んでいますが、岡山には記載されている店舗がゼロ。最寄りの近隣店舗が広島県になってしまいます。遠いですよね。
もし、そのように「近隣にディーラーが無い」となったときは、あらためて「GSジャパンと取引があるショップ」に伺ってみましょう。
GSジャパンというのは、ストライダの輸入販売を行っている会社ですね。
実際にお店で聞いてみるなり、問い合わせてみるといいと思います。
「すみません、そちらのお店は『GSジャパン様』と取引はありますか?」
みたいな感じでOKです。
取引があるのであれば、具体的な修理内容について話していきます。
取引がないお店なら、他を探していきましょう。
ストライダの修理、対応してもらえるか?
GSジャパンと取引があるお店でも、「ストライダの修理」を受け付けているかはまた別問題かなと思います。
なので、修理できるかどうかは聞いてみないと分からないですね。
もしかすると返答も「やってみないと分からない」と言われるかもですけど。
なぜ修理対応してもらえるか微妙かというと、あくまでも私が思う理由ですが…
てな感じだと思います。
ぶっちゃけあまり触ったことない自転車が来ると、よく分からないのです。
特にストライダの場合は他の自転車と構造が全然違いますし、汎用性のあるパーツも少ないです。
- 「元々どうなっていたものが、どう壊れているのか?」
- 「何が正しい状態なのか?」
- 「どうやって修理をしたら良いのか?」
慣れていないと、よく分からないのです。私もまさにその状態でした。
でも、お店はお金を頂いて作業をする以上、「完璧な状態」でお返ししなければなりません。
そうできる自信がない場合は、やむを得ずお断りするお店もあるでしょう。
なので、断るお店があるのも仕方が無いのです。
修理を受け付けてくれるお店が見つかるまで探しましょう。
【店員向けの知見】ストライダの補修パーツを取り寄せる方法
GSジャパン様に問い合わせ(電話)をし、補修用パーツの確認&FAXでの注文を行いました。
ストライダを修理する上でメカニックの問題となるのは、
てなところでしょう。
恥ずかしながら私もストライダに対してのメカ的な知見は皆無だったので、何も分からず困りました。
でも、結果的にいくつもの補修パーツを注文し、しっかり修理作業を完了させることができました。
なぜ、分かったのか?
GSジャパン様の担当様が非常に丁寧だったからですね。
修理完了までの手順をお伝えします。
GSジャパン様に電話問い合わせ
こんなことを聞きました。
すると、ストライダに詳しい方に変わってくださり、状況を話しました。
例えば…
ステム手前にあるハンドルのベアリング?銀色のボールみたいなものを囲っている樹脂っぽいパーツが割れているのですが、どう修理したらよいですか?
ほんとこんな感じ。
ストライダは普段扱いませんから、説明しようにも名前が分からないから説明できなくて…(笑)
こう話すと担当者様が分かってくれて、
分かりました。それは“〇〇”というパーツになります。
修理するにはその他に○○と○○というパーツが必要です。
それぞれのパーツ名とパーツ番号は…下代は…納期は…ホニャララ。
注文の際はのちほどFAXお願いします。
てな感じで話が進んで行きました。
私は5カ所くらい修理箇所があったので、20分くらい話してましたね。
めちゃくちゃ丁寧で分かりやすかったです。「ストライダのプロやなこの人!」って感じ(笑)
ストライダの修理 作業手順書
- パーツの正式名称
- パーツ注文番号
が分かったので、FAXを送って注文。
パーツは全然高くなかったです。
電話で話したときに担当者様から、
FAX送付時に「修理手順書の同封もお願いします」と備考欄に記入いただければ、作業のやり方を書いた説明書をお渡しします。
とアドバイスいただきましたので、その通りに送付。
すると、非常に分かりやすい手順書も送られてきて、無事作業を完了させることができました。
ストライダの公式サイトに“分解図”はあるものの、画像を見ただけでは分解方法がよく分からなかったので助かりましたね。
手順書のおかげで不安を残すことなく作業できたので、よかったです。
実際にストライダの修理をした感想
ストライダは普段触っている“普通の自転車”とは全く違うので、構造が複雑そうに見えていました。
しかし、実際に分解&修理をしてみると、「意外と単純だな」という印象でした。
ストライダの修理は「調整」というより「交換」がメインになると思います。
故障個所をまるまる換えるだけなので、そのパーツさえ手に入れば、自転車の知見があるメカであれば普通に作業できると思いますよ。
基本的には、「自転車に使う一般的な工具」があれば作業できますし。
特殊工具が必要になるのは、“ヘッドのベアリングを外す時”だそうです。担当者様が言ってました。
まとめ
というわけでまとめると…
- ストライダの修理は「GSジャパン様」と取引のある自転車ショップに持ち込むといい
- ただ、特殊な自転車がゆえに修理を断られる可能性も十分に考えられる(あるいは、修理にすごーく時間が掛かると言われるかも)
- 補修用パーツの名前や修理方法は問い合わせれば教えて貰えた
- 基本的に自転車の修理に使う一般的な工具があれば対応可能(心配なら、TEL時に聞く)
- 補修パーツは全然高くない
- 修理は複雑そうに見えて意外と簡単で、あっさり終わった印象。
この記事が、ストライダの故障に困るライダーさんや、修理方法に困るメカニックのお役に立てればなと思います。
それでは。