- 自転車を車に積めるのか?サイズ感が知りたい。
- 軽自動車に通学用の自転車が入るのか心配。
- 載せる時に気を付けることがあれば教えて欲しい。
こんなお悩みを解決します。
【この記事で分かること】
- 自転車(ママチャリ)を車に積めるのか?実際に軽自動車に積んでみた時のサイズ感
- 通学用の自転車はどのくらいの大きさか?
- 自転車を積むときに気を付けるべき事
自転車整備士であり、実際に何台もの自転車をお客様の車に積み込んできた経験を持つ私が解説します!
「自分の車は結構広いし、自転車くらい入るでしょ!」と思っている場合でも、実は入らないことも多いです。
実際に積載すると思ったよりも場所を取るので、注意が必要ですね。
入らなかった場合にどうすべきかも含めて解説します。
自転車(ママチャリ)は車に積めるのか?【実際にやってみた】
結論から言うと、これまで様々な車に自転車を載せてきた印象としては下記の通りです。
自転車は車に積める?
- 天井高の低いセダンはまず無理。SUVも厳しい。
- 軽自動車の場合、ハイトール系(N-BOX,スペーシア等)なら入れやすいが、大きい自転車だと入らないこともある。来店は運転手1人のみで!
- ファミリーカー(VOXY等)以上なら問題なく入るが、極力少人数で来店かつ荷物を片付けること。
- 軽トラックなら最高だが、横に寝かすと傷が入りやすい。立てて載せるために長いロープを持参すること。
結構荷室が広々とした車でも、いざ自転車を入れると全長が足りなかったり、あるいは天井高が足りなかったりすることが多いです。特に通学用自転車の27インチはサイズが大きいので注意が必要です。もちろん26インチでもそこそこあります。
他にも電動アシスト付き自転車の場合もなかなかのサイズ感&重量になるので、結構積み込みに困るケースが多いですね。
中でもトップクラスに難しいのが「子乗せ自転車に前後のチャイルドシートが付いた状態」です。
デカい、重い、高さがある…と、入る車を選びます。軽だとまず無理です。諦めましょう。
写真で見た方が分かりやすいと思うので、以下で紹介します。
実際のサイズ感を確認(27インチ、真っすぐハンドルの通学用自転車)
今回例として使う自分の車は、軽自動車の「スペーシア」です。いわゆるハイトール系の軽ですね。
後部座席を倒すと結構広々でして、自転車なんて余裕じゃん?と思うほどです。
そして試しに入れてみる自転車がコレ。27インチ、真っすぐハンドルの通学用自転車。ブリヂストンのアルベルトですね。
27インチなので、ママチャリの中では一番車輪が大きい部類になります。
具体的なサイズを測ってみた
積み込みしてみた
[私の車 × この自転車]の場合ですと、自転車を立てた状態でギリギリ入りました。
一番長く使えるように斜めに入れて、前輪のタイヤは助手席とドアの隙間にぎっちり差し込んでいます。
ハンドルを横にできない理由
で、多分見ている方が思う疑問。
【疑問】
ハンドルを横にすればもっとコンパクトになるんじゃない?全長が短くなるんじゃない?
…実はそう簡単にはいかないのです。色々試しましたが、私の車にはこの形でしか入りませんでした。
なぜかというと、天井高がギリギリだからです。ハンドルを横に切ると天井と擦れてしまうので、この向きで積載するしかなかったんですね。
今回の例では「真っすぐハンドル」を使用しましたが、↑のような「セミアップハンドル」の自転車だとおそらく入っていなかったと思います。
同じインチ数の自転車だった場合、セミアップハンドルの方が高さをとるからですね。
寝かせてみた
ちなみにですが、自分の車だと自転車を寝かせて入れることはできませんでした。
ただし、「ハンドルが天井に当たる」「寝かせると入らない」のは、車によって解決できることもあります。
後部座席後ろの隙間にタイヤを入れる
↑後部座席後ろに隙間が出来ると思います。
ここに前輪がすっぽり入るなら、その分コンパクトに収納できたり、ハンドルと天井との間隔をあけることができます。(=ハンドルを横に切った状態で立てて積めるため、全長が短くなる)
自分の車では車輪の幅がすっぽり入らず、だから「縦に積むしかなかった」わけです。
色々な車に積んできましたが、ここの隙間があると入れやすくなりますね。
ただシート部分にタイヤやパーツが擦れるわけで、ダメージを気にするならあまりお勧めはしません。
自転車を横にすると、傷が入ったり、変形したりする可能性アリ
どうしても入らないなら横に寝かして入れるしかないですが、個人的にはできるだけ立て積みたいですね。傷が入ったり、パーツが変形する恐れがあるからです。
↑例えばさっきの画像を見ていただくと分かると思いますが、私はこの2点が気になります。
カゴとフレームが当たればすぐに傷が入りますし、泥よけに荷重がかかると曲がる可能性もあります。
特に今回使ったアルベルトの泥よけは樹脂製でして、強い力が加わると割れます。
また泥よけは細いステーで止まっているだけなので、ステーに力が加わると曲がり、タイヤのラインとズレます。
あとは軽トラックに寝かせて載せる場合も怖くて、下にマットを敷いていない場合はどこかしらに傷が入ると思います。
理解の上で積み込むならいいですが、店の立場からするとこれがクレームになり得るのです。
「家に帰って乗ろうとしたら、泥よけが擦れてるんだけど!!!!」ってな感じで。
だから、出来ることなら立てて積み込みたいところです。
来店前の下準備
というわけで、なるべく車のスペースを空けて立てて積み込めるように、自転車を取りに行く前に準備しておいてほしいこと、気を付けて欲しい点があります。
取りに行く際の下準備&注意点
- 車の中はできるだけ整理してきて下さい。
- 来店は最少人数でお越しください。運転手1人が理想。
- (あまり大きくない車なら)チャイルドシートは外してきてください。
- 自転車を固定する紐の用意があると安定します。
- 傷つき防止の毛布等を敷いてください。(新品のタイヤでも黒い跡は付きます。)
特に通学自転車を持って帰られるお客様に多いのですが、[親+子+祖父母]が既に車に乗っているパターンです。(お金を出すのが祖父母だから)
流石にそれだけ人が乗っていると、自転車は入らないことが多いですね。
買った瞬間を見届けたい気持ちはよく分かるのですが、スムーズに持って帰ること考えるのであれば、運転手一人での来店が理想的です。
大人数で行った際は、後日受け取りにするのが良いと思います。
紐の用意があると非常に便利
紐があると自転車を立てて積む際に非常に役立ちます。固定できるからですね。
↑の写真でも、紐が無いと倒れてしまいます。
私は自分の車に積むときは、写真のようにしています。サイドの取っ手から両方向に引っ張ることで、どちらにも動かないようになります。
【補足】スポーツタイプの自転車なら車輪が外れる
スポーツタイプの自転車なら、工具不要で(あるいは簡単に)車輪を外せます。
その分コンパクトになるので、車には入れやすいです。
例えば↑の写真では、2台の自転車+旅行用のバッグを詰め込みました。
ただし、初心者の場合ですと戻し方が分からなくなったり、ブレーキの再調整ができないでしょうから、オススメはしませんね。
一応外れることだけ知っておくと、どこかで役に立つかもです。外し方を知りたいなら店員に聞いておくといいでしょう。
(※簡単に外せない自転車もあります。)
どうしても車に積めない場合は?
- 車を持っていない
- 自転車が入りそうな車がない
…どうしたらいいのだろう?どうやって持って帰ろうか?
こんなふうに困る方もいるでしょう。簡単に解決方法を紹介します。
以前、「娘の自転車を買ったけど、車に乗らなかった」という方がいました。
その時はお父さんが代わりに乗って帰った…ということもありましたね。
自転車店から10㎞以内に家があるなら、乗って帰るのも一つの手です。
店舗によっては軽トラ貸し出しや配送サービスも
他の解決策は店舗によるのですが、例えばサイクルベースあさひであれば、(一部店舗を除いて)軽トラックの貸し出しや配送サービスも行っているようです。
画像:サイクルベースあさひ
「ご利用店舗までお問い合わせください」とあるように、購入時に聞いてみるといいと思います。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車(ママチャリ)は車に積めるのか?】
様々な自転車を積んできた私の印象
- 天井高の低いセダンはまず無理。SUVも厳しい。
- 軽自動車の場合、ハイトール系(N-BOX,スペーシア等)なら入れやすいが、大きい自転車だと入らないこともある。来店は運転手1人のみで!
- ファミリーカー(VOXY等)以上なら問題なく入るが、極力少人数で来店かつ荷物を片付けること。
- 軽トラックなら最高だが、横に寝かすと傷が入りやすい。立てて載せるために長いロープを持参すること。
取りに行く際の下準備&注意点
- 車の中はできるだけ掃除してきて下さい。
- 来店は最少人数でお越しください。運転手1人が理想。
- (あまり大きくない車なら)チャイルドシートは外してきてください。
- 自転車を固定する紐の用意があると安定します。
よければ参考にどうぞ!
さいごまでご覧いただきありがとうございました!