冬のキャンプでも使える寝袋を探していて、モンベルの「ダウンハガー800 #2」に興味があるんだよね。
信頼できるメーカーだし、価格も比較的手ごろだから、めっちゃ良さそう。
ただ、やっぱり気になるのが「冬でも大丈夫かな?寒くないのかな?」ってこと。
スペックを見ても、具体的な“暖かさのイメージ”が全然湧かなくて・・・
もし、これを買った後に「やっぱり寒かった」なんてことがあったら嫌じゃん?
高い買い物だし、絶対に失敗したくないんだよね。
だから、実際に使ってみた人の声が聞きたいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ダウンハガー800#2で200泊以上してみたレビュー
- 冬キャンプに使っても問題ないか
- 気温に応じた感じ方の変化(2月~11月まで使ってみた)
- 「寒い」と感じたときの気温
- この寝袋をオススメできる人、環境
- ダウンハガー800“#3”と迷ったら、どっちを選べばいいか
- ダウンハガー800“#1”を選んだ方がいい場合
冬用の寝袋を選ぶときって、「この寝袋で大丈夫かな?寒くないかな?」って、すっごく気になりますよね。
私も非常に悩みました。
なぜなら、寝袋選びが生命線だったから。
というのも、私は2019年の2月から11月にかけて自転車で日本一周をしたのですが、そこで毎日使うアイテムだったからですね。
「絶対失敗してはいけない・・・!」と、信頼できるアウトドアショップの店員さんに相談をした結果、「モンベル ダウンハガー800#2」を選ぶにいたりました。
実際に私はこの寝袋を使って、2月から11月の間に全国各地で200泊以上してきた経験があります。
そこで今回は、使用経験を元にレビュー紹介させていただきます。
冬キャンプの寝袋選びで特に気になる「寒さ・暖かさ」に注目して解説しています。
イメージをお伝え出来たら幸いです。
それではご覧ください。
製品概要
「ダウンハガー800#2」について詳しく調べてない方もいると思いますので、まずは製品概要から。
重量 | 733g |
収納サイズ | ∅16×32cm(5.7L) |
コンフォート温度 | 0℃ |
リミット温度 | -6℃ |
エクストリーム温度 | -23℃ |
適応身長 | 183cmまで |
特に注目すべきは、温度表記です。
この解釈を誤ってはいけません。
じっくり確認してみましょう。
(出典:モンベル公式サイト)
【コンフォート温度:0℃】
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、リラックスした態勢で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度
つまり、「寒がりな人でも、0度までだったら普段と変わらないように快適に寝れますよ」ということですね。
なので、基準とするのはコンフォート温度です。
【リミット温度:-6℃】
一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠ができるとされる温度
よく、リミット温度を見て寝袋を選ぶ方がいますが、注意が必要です。
よく読んでみると・・・
「-6度までなら、暑がりな人が、寝袋の中で丸まった状態なら寝れますよー」ということですね。
この文から読み取れること。
- 寒がりな人は、-6度だと寒いと感じる
- 暑がりな人でも、丸まらないと寒い
つまり、「-6度では普通に快適に寝ることは難しい」という解釈で良いだろうと思います。
なので、-6度まで対応していると思い込んでいた方は要注意。
あくまでも、基準となるのはコンフォート温度です。
【エクストリーム温度:-20度】
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、寝袋の中で丸まった状態で厳しい寒さを感じ、震えを伴いながら6時間まで持ちこたえられるとされる温度
これってもう、「死ぬか生きるか」みたいな状況ですよね。
なので、寝袋を選ぶときには参考にしなくてOKです。
【要点チェック】
- 0度までなら、寒がりな人でもポカポカと快適な睡眠が可能です(コンフォート温度)
- -6度だと、普通に寝るのは厳しそう。暑がりな人でさえ体を丸めないと“寒い”と感じるでしょう。(リミット温度)
→0度以下で-6度以上の時は、服装を調節して対応する
公式では、このように説明されていました。
しかし、実際に使ってみてどうだったのか。
いよいよレビュー紹介に移ります。
【冬キャンプでも寒くない?】ダウンハガー800 #2【レビュー】
結論:冬キャンプに最適
結論から申し上げると、冬キャンプで使うにはとてもオススメできる寝袋です。
朝、テントが凍ってしまっているような気温でも、熟睡することができました。
「また通年で旅をするなら、どの寝袋を選ぶ?」と聞かれても、同じ#2を選びます。
とはいえ、やはり「寒いなぁ、、」と感じたことも0ではなかったのが事実です。
なので、気温別にどう感じたかを具体的に解説していきますね。
私が使った環境
私が実際に寝ていた環境は、以下の通り。
- テント:クロノスドーム1型
→3シーズン対応のモンベル「クロノスドーム」は冬でも寒くない? - マット:銀マット(サーマレスト リッジレスト ソーライト)
- 一番寒かった2月にキャンプをした場所:愛知県、三重県、和歌山県の海沿い
就寝時に着ていた服装は、以下で付け加えます。
次に、実際に使ってみたときの感じ方です。
最低気温が0度以上の時
「ポカポカ」という表現が一番当てはまります。
本当に暖かく、快眠でした。
この寝袋のコンフォート温度が0度ですが、偽りなしです。
いつも上下インナーシャツ一枚のみで、靴下も履かずに寝ていましたから(笑)
それくらいポカポカで、まるで冬にキャンプをしているとは思えないほどでした。
最低気温が0度を下回ると
0度未満になると、「リミット温度帯」になります。
シャツ一枚ではさすがに寒いと感じるので、
- 上半身:インナーシャツ+フリース+ジャンパー
- 下半身:インナータイツ+裏起毛のズボン+靴下
で寝ていました。
-2度くらいまでなら、朝までぐっすり寝られます。
「ポカポカ」とは言いませんが、決して寒くはなかったですよ。
夜中に物音で目が覚めてしまったこともありましたが、再び気持ちよく寝に付くこともできました。
「寒いな」と感じた時の気温
日本一周中に一度だけ、「寒いなー、、」と起きてしまったことがありました。
それは、熊野のシベリア(寒いから)と呼ばれる地域で寝たときのことです。
最低温度が-4度,-5度にまでなり、耐えられませんでした。
もちろん、寝に付く時点で寒くなることが分かっていたので、出来る限りの防寒はしましたよ。
- 上半身:インナーシャツ+長袖T+フリース+ジャンパー+バイク用ジャケット(イージス)
- 下半身:インナータイツ+裏起毛ズボン+バイク用ズボン(イージス)+靴下+テントシューズ
- シュラフ:追加でゴアテックスのシュラフカバー
コレだけ対策をしてもなお、寒かった。
目が覚めてしまってから再び眠りにつくことができず、暖かいスープとパンを食べて体温を上げたのち、眠りについたのを覚えています。
感じ方のまとめ
まとめると、このようになります。
【要点チェック】
- -4度、-5度だと寒い
- -2度,-3度なら寒くはないけど、暖かくもない
- 0度以上は余裕。ぬくぬくのポッカポカ
公式スペックと大きな差異は無かったです。とても信頼できるメーカーですね。
ダウンハガー800 #2をオススメする人
以上の点から、「ダウンハガー800#2」はこんな方にオススメできる寝袋だと思います。
これから冬キャンプを始めようとしている初心者の方には、非常にオススメできる寝袋です!
ダウンハガー800#2があれば、基本的に寒いと感じることはないでしょう。
厳冬期・特に寒い土地を避けるのなら、よっぽど問題ありません。
ただ、「冬キャンプ」といっても、住んでいる地域やキャンプする場所によって、環境が大きく異なりますよね。
なので、「コンフォート温度0度」を基準にして判断するのがベスト。
もし最低気温が分からなければ、例年のデータを調べればOKです。
ダウンハガー800 “#3”と迷ったら
通年で使える寝袋を探している方で、「ダウンハガー800 #3」と迷う方が非常に多いですよね。
実際日本一周をしている他の方を見てみると、#2と#3が半分半分くらいでした。
私の経験からして、通年で使いたいのなら、やはり#2がオススメです。
基本的に冬でも寒さを感じることなく、熟睡できたから。
#3になると、基準となるコンフォート温度が「+4℃」になります。
冬キャンプだと、4度を下回ることなんてしょっちゅう。
つまり、冬場にガッツリ使うには寒いです。
なので、#2の方がオススメ。
値段差も5000円しかありませんから、大きく変わりません。
ダウンハガー800#1を選んだ方がいい場合
説明した通り、「#2」ではマイナス温度帯での使用に不安がある場合もあります。
寒い地域で、しかも真冬にもガッツリキャンプをしたいという方は、「ダウンハガー800#1」を選んでおくと安心。
毎日のように最低気温がマイナスになるような地域ですね。
#1ならコンフォート温度が「-3度」ですから、より適していると言えます。
まとめ
では、本記事の要点をまとめます。
【気温による感じ方の違い】
- -4度、-5度だと寒い
- -2度,-3度なら寒くはないけど、暖かくもない
- 0度以上は余裕。ぬくぬくのポッカポカ
【どんな人にオススメできるか】
- 基本的に0度を下回るほど寒い環境でキャンプをしない
- 0度以下でキャンプをすることもあるけれど、割合的にはわずか
- 冬もキャンプをしたいけれど、メインではない
- 冬のキャンプは山際のサイトは使わない
- 雪の降るような場所でキャンプはしない
場所や環境にもよりますが、冬キャンプで使うには最適です。
→判断基準は「0℃」を下回るかどうか。
→マイナスの環境でメインに使うなら、#1の方がいいです。
この記事が購入へ不安解消につながれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!
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