
スポーツタイプの自転車(ロード・クロス・マウンテンなど)に乗っているんだけど、困ってることがあってさー。
「荷物の持ち運び」って、どうしたらいいの?
ママチャリと違ってカゴが付いていないから、とても不便なんだよねー。
気軽に、便利に、街乗りで使えるような自転車にしたいんだけどな。
スポーツ自転車で荷物を運ぶ方法って、どんなものがあるんだろう?
初心者の私でもわかるよう、分かりやすく教えて欲しい。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- スポーツ自転車で荷物を持ち運ぶ方法(荷量別に解説)
- 便利なアイテムの紹介
- アイテムを選ぶときのポイント
- 荷物を載せる時の注意点

荷物の積載に関しては任せてください!
自転車旅で培った知識をお伝えします。
スポーツ自転車は走行性に優れていますが、反面デメリットもあります。
「実用性」の部分です。
ママチャリと違って、カゴ、泥除け、スタンドなどが標準装備ではありません。
中でも自転車に乗る時に困ることといえば、「荷物をどう持ち運ぶか」ですよね。
この記事に訪れたあなたが、まさに今抱えている悩みだと思います。
一番手軽な方法として「リュックサック」がありますが、荷物を背負って走るのは大変。
汗もかきますし、重くて肩が疲れてしまいます。
荷物の重みは、自転車に預けるのがベスト。
本記事では、リュックサック以外の方法で「スポーツ自転車で荷物を持ち運ぶ方法」について解説します。
持ち運びたい「荷物の量」に応じたいくつかの方法を紹介しますから、是非参考にしてみてください。
スポーツ自転車で荷物を持ち運ぶ方法は?【荷量別に解説】
こちらの表が、本記事で紹介する全ての方法です。
荷物の量:少ない(小物だけ) | サドルバッグ |
フロントバッグ | |
フレームバッグ | |
荷物の量:中(手提げかばん程度) | シートポストキャリア+バッグ |
フレームバッグ | |
サドルバッグ(大) | |
前かご(簡易・Fキャリア) | |
荷物の量:多い(リュック程度) | リアキャリアに直接バッグを載せて縛る |
リアキャリア+パニアバッグ←オススメ | |
リアキャリア+かご | |
リアキャリア+ホムセン箱 |
荷物の量に応じて、それぞれ詳しく解説します。
荷物の量:少ない(小物だけ)
- 「財布やスマホくらいしか持たない!」
- 「荷物はほんとに少しだけ!」
本当に荷物が少ない方向けの、オススメの方法3選です。
サドルバッグ
サドルバッグとは、サドルのレールに取り付けるバッグです。
サイクリングをする時によく使われるアイテム。
容量は小さいですが、財布やスマホ、モバイルバッテリー程度なら持ち運び可能です。
小物の収納には便利ですが、ちょっとでも荷物が増えると入りきらなくなりますね。
フロントバッグ
小物の収納なら、「フロントバッグ」もオススメ。
フロントバッグとは、ハンドル前方に付けるバッグのことです。
フロントキャリアを必要としないタイプ(ベルクロで留めるタイプ)なら、たいていの自転車に付きます。
私が街乗り用ロードバイクに付けているのもフロントバッグです。
容量的には、サドルバッグより少し大きい程度でしょうか。
ただ、フロントバッグの方がアクセスしやすい(ハンドルに付くので、取り出しやすい)ので、個人的にはオススメです。
フレームバッグ
取り付けられる自転車を選ばないバッグとして、「フレームバッグ」もいいんじゃないでしょうか。
私もフロントバッグと併用しています。
自転車のフレームにある「空いたスペース」を有効活用できるので、とりあえず付けておくと便利。
防水仕様のものを選べば、荷物を入れっぱなしにすることもできますよ。
荷物の量:中(手提げかばん程度)
- 「リュック程の荷物はないけど、決して少なくもない」
- 「手提げかばん程度の荷物の量を持ち運ぶ」
という方にオススメの方法4選を紹介します。
リアキャリア+リアバッグ
自分もやっていて、個人的に「街乗りにちょうどいい!」と思うのがこちら。
【リアキャリア+リアバッグ】を組み合わせる方法です。
リアキャリアには、
- ダボ穴で固定する頑丈なタイプ(一般的)
- シートポストで固定する簡易タイプ
の二種類がありますが、使うのはどちらでもOK。
耐荷重を考えればダボ穴固定の方が望ましいのですが、全ての自転車に取り付けられるわけではないんですね。
特に、ロードバイクだと難しいです。
そこでオススメなのが「シートポストで固定するキャリア」です。
本項目では「手提げかばん程度の荷量」ということで、あまり荷物を載せる設定ではありません。
荷物を載せなければ、シートポストで固定するキャリアでも問題なしです。
リアキャリア+リアバッグを組み合わせれば手提げかばん程度の荷物は入りますので、ちょっとの買い物や、上着を入れたりするのにも対応可能。
少なすぎず、多すぎずの荷物の持ち運びに最適です。
フレームバッグ
フレームバッグにも大きさがあり、フルサイズのものだと結構な荷物が入ります。
例えば、
- 折り畳み傘を入れる
- 防寒具(ウルトラライトダウンなど)を入れる
- カッパを入れる
こんなことが可能です。
しかし、あまり長いものや幅が広いものは持ち運べないので注意が必要です。
ひとつ前に紹介した【リアキャリア+リアバッグ】とフレームバッグを組み合わせれば、結構な積載量になります。
街乗りで多少の荷物を運ぶなら、オススメの組み合わせです。
とはいえ、リュックや通学かばんほどの大きさだと、さすがに入りきりません。
サドルバッグ(大)
サドルバッグにはとても大きなモデルがあります。
これを使えば、手提げかばん程度の荷物なら持ち運べます。
例えばこんなもの。
- 水筒
- 着替え
- 貴重品類
私も一泊二日の自転車旅の時、この大きなサドルバッグをメインバッグとして使うこともあります。
それくらい積載容量があるので、荷物は持ち運べますよ。
ただ、荷物の出し入れは面倒です。
口が狭いので、一つ一つの配置を考えながら順番に入れていかなければなりません。
奥のモノを出したい時は、手前にある荷物を全て出してからになります。
ちょっと面倒なので、できることなら【リアキャリア+リアバッグ】の組み合わせの方がうんと楽でオススメです。
前かご(簡易・Fキャリア)
クロスバイクなら、カゴを付けることも出来なくはありません。
Vブレーキのクロスバイクなら、ブレーキ台座を使用してフロントキャリアを取り付け、そこに“カゴ”を付けることもできます。
カゴであれば、好きなバッグを載せられるので便利です。
ママチャリのように使うことができます。
一応、ブレーキ台座の無いクロスバイクでも、カゴを付けることは可能です。
しかし、簡易的なものになりますが。
アタッチメントで取り付けるので、正直言ってヘボいです。
ガッツリ荷物を載せるのには向いておらず、軽い荷物を載せる時のみ使えます。
荷物の量:多い(リュック程度)
- 「リュックサック程度の荷物を載せたい」
- 「通学かばんを載せたい」
- 「4キロ以上の荷物を持ち運びたい」
というような、ガッツリ荷物を載せたい人に向けた積載方法を4つ解説します。
しかし、どれも「リアキャリアの装着」が前提となる方法です。
重い荷物を載せるためには、支えるための「キャリア(荷台)」が必要不可欠だからです。
まずはリアキャリアから準備してください。
ダボ穴のある自転車なら、簡単にキャリアを取り付けることが可能です。
しかし、特にロードバイクだと、キャリアの取り付けができないモデルがほとんど。

じゃあ、やっぱり荷物は載せられないの?
と思うかもしれませんが、そうではありません。
あるアイテムを使えば、一応取り付けることはできます。(ただし耐荷重は下がる)
以下の記事で解説しているので、ダボ穴がなくてキャリアの取り付けられない自転車に乗っている方はご確認ください。
では、キャリアを使って重い荷物を運ぶ方法4選を紹介します。
リアキャリアに直接バッグを載せて縛る
キャリアがあれば、好きなバッグを載せることだって可能です。
ママチャリで通学している子が、キャリアにかばんを括り付けて走っているのを見たことがありませんか?
あの状態ですね。
学生の場合は使うバッグが決まっているので、ベルトで縛る方法が一般的なのでしょう。
しかし、そうではないなら直接縛るのはちょっと面倒。
いちいち縛る“手間”が発生するからです。バッグも傷みますし。
方法の1つとして紹介しますが、正直オススメはしません。
リアキャリア+パニアバッグ←★オススメ★
ではどうすればいいか。
もっともオススメなのが「パニアバッグ」を使う方法です。
パニアバッグとは自転車用のバッグのことでして、荷台に引っ掛けて使います。
大容量なので、リュックがそのままズボッと入りますよ!
ワンタッチで着脱できるモデル(例:オルトリーブ)を使えば、いちいち荷物を積載する“手間”
が発生しません。
本当に一瞬で着脱ができ、非常に便利です。
しかも、完全防水のモデルを選べば、雨でも関係なしです。
駐輪場に屋根がなくても、荷物を中に入れていても濡れません。
だから、「通勤中にだけ必要な上着をそのまま入れておく」なんてことも可能。
私は自転車旅でパニアバッグを使っていますが、普段使いの自転車にもつけっぱなしにしています。
とにかく楽なんですよね。
日本では認知度が低いですが、海外ではごく一般的に使われています。
一度パニアバッグを使うと、無くてはならない存在になるでしょう(笑)
クロスバイクを「通勤仕様」にトータルカスタムする方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
リアキャリア+かご

パニアバッグもいいけれど、もっと手軽に荷物を運ぶ方法はないのかなあ?
と思ったら、カゴを取り付けるのもアリですね。
ママチャリにあるようなカゴだと見た目がなあ、、、という方は、こういったオシャレなのもあります。
ちょっと個性的で、いいんじゃないでしょうか。
リアキャリア+ホムセン箱
半分ネタで、半分本気の方法です。
「ホムセン箱」を自転車に取り付けるのもオススメ。
バイクに付けている方は多いですが、自転車だとほとんどいないですけど。
非常に目立つし、見た目がアレなので付けるかどうかは人によるでしょうが・・・
少なくとも、実用性は抜群ですよ!
- 荷崩れなし
- 大容量
- 完全防水
取り付け方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
ザッと荷物の持ち運び方を解説させていただきました!
何か参考になる方法はあったでしょうか?
再確認してみます。
荷物の量:少ない(小物だけ) | サドルバッグ |
フロントバッグ | |
フレームバッグ | |
荷物の量:中(手提げかばん程度) | シートポストキャリア+バッグ |
フレームバッグ | |
サドルバッグ(大) | |
前かご(簡易・Fキャリア) | |
荷物の量:多い(リュック程度) | リアキャリアに直接バッグを載せて縛る |
リアキャリア+パニアバッグ←オススメ | |
リアキャリア+かご | |
リアキャリア+ホムセン箱 |
リュックサック1つ分の荷物を運ぶ方が多いと思いますから、「パニアバッグ」を使った方法が一番オススメですね!
今回紹介した方法のうち1つでも、あなたにとって参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!