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<ロードバイクで転倒>よくある四大トラブルとは?【状態確認】

悩んでいる人
ロードバイクで転倒した人

ロードバイクで転倒してしまったんだけど、何か壊れていたりしないかな?

 

一見、普通に動くように見えるけど・・・

 

ちょっと怖いから、転んだ時はどこをどのようにチェックしたらいいのかを教えて欲しい。

こんな方にオススメの記事です。

 

【この記事で分かること】

  • ロードバイクで転倒したときにチェックすべき場所
  • 転倒時によくある4大トラブル
  • トラブルが発生すると、どんな症状がでるのか
  • どのように確認したらいいのか
  • フレームに付いた傷の消し方

 

かける
かける

自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します。

<ロードバイクで転倒>よくある四大トラブルとは?【状態確認】

ロードバイクで転倒したときに、よくある4大トラブルはこちら。

  1. ハンドルのズレ
  2. ハンドル(STIレバー)の曲がり
  3. ディレイラーハンガーの曲がり
  4. ホイールの振れ

 

まずはこれらをチェックしましょう。

詳しく解説します。

ハンドルのズレ

ステムの高さ調整

自転車にまたがった状態で、真っ直ぐハンドルを握ってみてください。

ハンドルに対して、タイヤが真っ直ぐですか?

 

変な方向を向いている場合、“ズレ”が生じています。

直しましょう。

 

直すのは比較的簡単です。

 

ステムのボルトに合った六角レンチを用意してください。(4mmか5mmか6mmがほとんどです。)

 

ステム側面にあるボルト2本を緩めます。

すると、ステムの固定が外れます。

 

ハンドルが自由な角度に調整できるようになりますから、「真っ直ぐ」にして止めてください。

その状態で、2本のボルトを固定すればOKです。

 

<ガタツキチェック>

固定を終えたら、ガタツキのチェックをします。

フロントブレーキを掛けた状態で、ハンドルを前後に揺らしてみてください。

 

この時、ハンドル付近で「カタカタ」という感覚があったら、ガタツキがあります。

 

一度、ステム側面のボルト2本を緩め、その後ステム真上のボルト(トップキャップボルト)を少し締めてください。

ハンドル(STIレバー)の曲がり

STIレバーが曲がっている状態

STIレバーが曲がっていませんか?非常によくあるトラブルです。

いわゆる“ブラケット部”が内側に曲がっていたら、直しましょう。

 

初心者の方だと「ハンドルが曲がった!」と思われる方も多いですが、実は違います。

レバーがズレただけなので、簡単に戻すことが可能です。

 

5mmの六角レンチがあれば、作業できますよ。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

 

ディレイラーハンガーの曲がり

リアエンド(ディレイラーハンガー)が曲がっている

転倒時に右側へ転んでしまったなら、ディレイラーハンガーの曲がりをチェックしましょう。

 

ディレイラーハンガーとは、リアディレイラーを固定している小さなパーツです。

フレームとは別に、このパーツが付いています。

 

なぜかというと、転倒時などに大きな衝撃が加わったとき、ディレイラーハンガーが折れる(曲がる)ように設計されているからです。

フレームに致命傷を与えないための工夫です。

 

簡単に曲がるパーツですから、転んだ時は必ずチェック。

後輪の後ろからリアディレイラー及び、スプロケット部分を目視することで確認できます。

 

リアディレイラーのプーリー(歯車)が、スプロケットに対して一直線であるのが正常な状態。

そうではなくて、スプロケットに対いて斜めになってしまっているのなら、異常です。

 

ディレイラーハンガーに衝撃が加わったことで、曲がりが生じたのでしょう。

 

ディレイラーハンガーが曲がると、変速調子が悪くなります。

それだけではなく、ホイールにディレイラーを巻き込む可能性があり、とても危険です。

 

なるべく早いうちに、ディレイラーハンガーを新品に交換しましょう。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

ホイールの振れ

ホイールの振れ取り

転倒の衝撃で、ホイールに“振れ”が生じることがあります。

チェックしましょう。

 

自転車を持ちあげた状態で、片手でホイールを回してみてください。

「ぐわんぐわん」と、振れていませんか?

 

リムブレーキなら、ブレーキシューとの隙間をみると分かりやすいです。

 

ホイールの振れは、早めに取るのがベスト。

スポークが折れやすくなったり、ブレーキの効きが一定じゃなくなったり、ホイールの強度不足になったりするからです。

 

振れが出ていた場合は、自転車ショップに持ち込んで、「振れ取り」をやってもらってください。

初心者が自分でやるのは、難しい内容です。

 

「“振れ”って、どこを見たらいいの?」という方は、この動画で確認してみてください。

ぐわんぐわんと揺れているのが分かればいいです。

カーボンの“クラック(割れ)”は大丈夫?

ロードバイクの傷防止に使う「ネジネジ君」

カーボン車にお乗りなら、「クラック(振れ)」のチェックも欠かせません。

フレームを一周ぐるりと見渡して、大きな傷が無いか確認しましょう。

 

カーボンは、素材の特性上“割れ”ます。

大きな力が加わると、簡単に割れます。

 

カーボンがへこんでいたり、ささくれのようになっていたり、ヒビが入ったりしていると危険です。

直ちに自転車に乗るのをやめて、ショップへ持ち込みましょう。

 

もし割れていても、一応直すことはできます。

「カーボンドライジャパン」という会社が有名です。

 

実際、自分もカーボンを割ってしまったことがあり、ここで直しました。

ただ、安くはないです。。。

 

もし割れたなら、フレームの買い替えも考えた方がいいかもです。

自転車ショップで点検しよう

転倒時によくあるトラブルについて、セルフチェック方法をお伝えさせていただきました。

この記事をみて、簡易的にご自身でチェックすることはできたと思います。

 

しかし、他にもトラブルが発生している可能性は0ではありません。

やはり一度、自転車ショップへ持ち込んで、“プロの目”でチェックしてもらうのをオススメします。

 

転倒した旨を伝えれば、注意深くチェックしてくれるでしょう。

プロに見てもらえば、より安心して自転車に乗ることができます。

傷がついた時の対処法

ロードバイクで転倒すると、“傷”が入ってしまうことも多いですよね。

傷の消し方、和らげ方を紹介します。

 

「コンパウンド」を使えば、傷が目立たなくなりますよ。

動画では車ですが、自転車でも手順は同じです。

 

少量付けて、擦るだけ。

 

強い力で擦りすぎると、塗装が薄くなるので注意してください。

あと、マットカラー(つや無し)に使うのはやめた方がいいです。擦った

部分だけ、つやが出てしまいますから。

まとめ

最後に、本記事の要点をまとめます。

【<ロードバイクで転倒したら>よくある四大トラブルをチェック!】

  1. ハンドルのズレ
  2. ハンドル(STIレバー)の曲がり
  3. ディレイラーハンガーの曲がり
  4. ホイールの振れ

→最後はプロの目でチェックしてもらうと安心です。

 

てな感じですね!

 

転倒してしまって、ロードバイクの状態が不安だった方のお役に立てば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました!

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