
僕は今ロードバイクに乗っているんだけど、少し気になることがあって。
高級なロードバイクに乗れば、今よりもっと速く走れるようになるのかな?
い、いや、脚力の無さを機材でカバーしようとしているわけじゃなくって、単純に気になるんだよね。
試乗車で何十キロも試せるわけじゃないし。
実際のところ、安いロードバイクと高いロードバイクでは、どのくらいの速度差があるのかな?
乗り比べたデータがあるなら、参考程度に知りたいなあ。
こんな方にオススメの記事です
【この記事で分かること】
- 高いハイエンドロードバイクと安いエントリーロードバイクでは、どのくらいの速度差があるのか(45万円と8万円の車体で検証)
- ハイエンドロードに乗れば、誰でも速く走れるようになるのか
ロードバイクに乗り始めると、「他の車体に乗ったらどう違うのだろう」と気になることがありますよね。
特に、「高級なロードバイクに乗れば、自分でも速く走れるようになるのかな?」と疑問に思ったことがある方は非常に多いはず。
昔の私もそうでした。
というのも、高校時代に乗っていたロードバイクは約8万円の、いわゆる“エントリーロード”だったからです。
ロードバイクを始めてから2年後、私は自転車を買い換えました。
次に購入したのは、45万円の車体です。
今まで乗っていた「エントリーロード」とは正反対の「ハイエンドロード」です。
本記事では、「相反する2台を乗り比べて、実際に速度差はあったのか?」を実体験ベースにお伝えしていきます。
それではご覧ください。
【速度差は?】45万円のハイエンドロードと8万円エントリーロードを“100km”乗り比べてみた
私のブログでは、結論を真っ先に伝えるよう心掛けています。
なので、結論からお伝えすると・・・
【2台を同環境で100km乗り比べた結果、速度差は「2km/h」でした!】
これを“たったの時速2km”と捉えるか、“時速2kmも速くなったの!?”と捉えるかは、人それぞれでしょう。
ちなみに私は、前者でした(笑)
このデータになった流れを、詳しく解説します。
8万円のエントリーロード:GIANT PACE
まずは使った自転車の紹介から。
8万円のエントリーロードといっていたのが、「GIANT PACE」です。
正確には、ホイールを約5万円のモノ(A-CLASS/ALX-475)に交換した状態で走りました。
ザックリ紹介すると、
- コンポーネントはクラリス(そしてフロント3段)
- 車重は約10kg
- クロスバイクのようにアップライトなジオメトリ
の、“THE エントリーロード”です。
45万円のハイエンドロード:GIANT PROPEL ADVANCED SL2
対するハイエンドロードが、「GIANT PROPEL ADVANCED SL2」です。
この“ADVANCED SLフレーム”は、ジャイアントの中で最もグレードの高いフレームであり、プロに機材供給されているものと全く同じです。
ザックリ紹介するとこんな感じ。
- フルカーボン(シートポスト一体型)
- エアロフレーム
- カーボンディープリムホイール
- コンポーネントはアルテグラ
先ほど紹介したPACEとは、戦闘力の差が桁違いです。
そして、乗り味も全く違います。
PROPELの方が、明らかに速い。スッと漕ぐと「ギュイーン」って進みますし、高速巡行もめちゃくちゃ楽です。
ぶっちゃけ、PACEとの速度差はとても大きいだろうなという感じでした。
ところが・・・
二台を乗り比べた結果。速度差はどれほどか?
私がこの二台を乗り比べたときの環境は、全く同じです。
- 信号が3つほどしかない、田舎道100km
- 風の強さはほとんど変わらず
- 装備の違いもなし(服装、SPD)
- タイムアタックを意識して、出来る限りの力で走行
- ちなみに自分はレースに出るわけでもない、一般サイクリスト
はい。
その結果が、最初に述べた通り「時速2km」でした。
100km本気で走った時の平均速度が以下です。
- PACEのデータ:時速27.8km
- PROPELのデータ:時速29.8km
エントリーロードに+37万円追加課金してハイエンドロードに乗り換えると、「時速2km」速くなるのです。
どうです?ハイエンドロードに乗りたくなりましたか?
レースに出るわけではない私は、「課金額のコスパが悪いなあ・・・」と思ましたよ、正直。
というのも、プロレーサーのようにもっと速く走れるものだと思っていましたから。
時速35kmとかでビューンってね。無理でした(笑)
まあ、速くなりたいと思って購入したわけではないので、後悔はしてないですけど。
でもこれはきっと、人によって感じ方が全然違ってきますよね。
例えば、レースに出る方で「上位に食い込むけど、入賞に届かない・・・」みたいな方だったら、この“時速2km”がすごく魅力的に感じるでしょう。
コスパどうこうじゃなく、お金が掛かってでも手に入れたいものだと思います。
高級なハイエンドロードバイクに乗ると、速く走れるのか?
この検証データを元に、「高いロードバイクに乗ると、速く走れるのか?」という疑問について答えを出しましょうか。
確かに、エントリーロードよりは速く走れるようになる。
しかし、期待しているほどの大差はない
というのが実際のところでした。あくまでも私の感想ですが。
この事実を知り、あらためて「自転車は乗り手のエンジン次第なんだな・・・」と実感しましたね。
「高級な自転車に乗れば、誰でもプロのように速く走れるようになる!」という幻想を持っているのなら、捨てた方がいいです。
そんな甘いものではなかったので、変に期待するのは注意。
「これまでレースで入賞圏外だったけど、機材を変えたら優勝できた!」なんてことは絶対にありません。
ロードバイクで速く走るためには、自分自身を“ハイエンド”にするほか無いです。
そんな“ハイエンド”な乗り手同士で競争する時に、「わずかな差」を生み出すために高級機材を使うことは有効な手段と言えるでしょう。
まとめ
本記事の要点をまとめます。
ハイエンドロードVSエントリーロードの差は・・・
【100km走って“時速2km”でした!】
自転車を高級なものに乗り換えたところで、一気に速く走れるようになることはありませんでした。
結局は“脚力”が全ての乗り物ですね。トホホ。
このテーマに興味があった方の参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!