
サイクリングにも慣れてきたし、「ロードバイクでキャンプツーリング」でもしてみようかなあ?
最近流行ってて、すごく楽しそう!
でも、どんな順番で、何を準備したらいいかが全く分からないよ。
アウトドア経験もないから、キャンプに必要な装備もサッパリで。
こんな私が、ロードバイクでキャンプツーリングに行けるよう、必要なコトを教えてもらえると嬉しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ロードバイクでキャンプツーリングを始める方法
- 必要なアイテム
- ロードバイクで荷物を運ぶ方法
- キャンプ場の選び方
- 自転車旅で一日の走行距離
- 目的地を決める時に便利なアイテム
- キャンプ場で作る簡単な料理(例)

自転車旅のことなら任せてください!
日本一周経験者でもある私が解説します。
【準備→出発】ロードバイクでキャンプツーリングへ!【手順解説】
キャンプツーリングを始めるための“準備”は、この5段階で行いましょう。
- あなたが思う「キャンプツーリング」を具体的にする
- 荷物を運ぶ方法を考える
- 必要な荷物を用意する
- 自転車をキャンプツーリング仕様にカスタム
- トラブルに備える
ひとまず、最初の準備です。
詳しく解説します。
あなたが思う「キャンプツーリング」を具体的にする
あなたが「やってみたいなあ」と思うキャンプツーリングって、どんなものですか?
なるべく細かいところまで、具体的にイメージしましょう。
キャンプツーリングのイメージって、人によって大きく異なります。
例えば・・・
- 200km走って、キャンプ場では寝るだけ
- 100km走って、キャンプも楽しみたい
- キャンプをメインにやりたいから、走行距離は短め
- 荷物をできる限り少なくして、身軽に走りたい
- 荷物は多くなるけれど、旅先で楽しみたい
ほら、全然違いますよね。
キャンプ場で「寝るだけ」と考えている人と、「焚火もして楽しみたい」と考えている人では、旅の計画も、必要な装備も、全て異なってくるわけです。
だから、荷物を用意するよりも前に、「キャンプツーリングのイメージを具体的にする」ことが大切。
以前書いた記事でも、解説しています。
こちらは「ロードバイク」に限った話ではないので、少し抽象的な部分もありますが、一度全体的に目を通しておくと理解がスムーズでしょう。
本記事でも、内容が重複する部分はあります。
荷物を運ぶ方法を考える
さて、キャンプツーリングのイメージを思い浮かべましたでしょうか?
荷物は多めでしたか?少なめでしたか?
この「荷物の量」によって、キャンプツーリングのスタイルが大きく2つに分かれます。
- パニアバッグスタイル
- バイクパッキングスタイル
それぞれ、どういった旅のスタイルなのか?どんな違いがあるのか?
詳しいことは、こちらの記事をご覧ください。
キャンプツーリングに必要な荷物を用意する
いよいよ、キャンプツーリングの荷物を準備する段階に入ります。
本記事では、既に「サイクリングにある程度慣れている状態(全くの初心者ではない)」を想定していますから、基本的な自転車用品の紹介は割愛しますね。
キャンプをする上で、最低限必要になるものはこちら。
必要なシーン | アイテム | 用途・意味 |
テント泊 | テント | 寝る家として |
シュラフ(寝袋) | 布団として | |
マット | 地熱を遮断するために必須 | |
ランタン | テント内の明かり | |
吸水タオル | 夜露や結露を拭き取る | |
調理 | クッカー | 鍋やフライパン |
箸・スプーン・フォーク | 食べたり炒めるため | |
バーナー・ガス | コンロ | |
ナイフ(キッチンバサミ) | 食材を切るため | |
洗剤とスポンジ | クッカーを洗うため | |
その他 | モバイルバッテリー | キャンプ場での給電に |
ヘッドライト | キャンプ場の夜に必須 |
どんなものを選んだらよいのか?逆に、不必要なものは何か?
詳細については、こちらの記事でご確認ください。
移動手段が「ロードバイク」になるので、アイテムを選ぶポイントが、普通にキャンプをする時とは少し異なります。重要です。
この他にも、必要になるものはあります。
- 服
- 歯ブラシ
- シャンプー
- スマホ
- サイフ
まあ、言わなくても分かるであろうアイテム達です(笑)
「友達の家にお泊りするとなったら何がいる?」と思い浮かべればオッケー。
これらの荷物を、自転車用のバッグへ収納していきます。
バイクパッキングをする時の荷物の収納方法(コツ)については、S.K.さんの「バイクパッキングの装備積載術【バックの特徴・使い分け・注意点】」が非常に参考になりますよ。
自転車をキャンプツーリング仕様にカスタム
「あとは荷物を載せて出発…!」といきたいところですが、ロードバイクで旅をするなら、いくつかカスタムをしておきたいところです。
なぜなら、ロードバイクは元々「ツーリング用」ではないので、パーツが適さない状態かもしれないからです。
走りに特化している分、“頑丈さ”に欠ける部分もあります。
できれば、以下4点のカスタムをしたいところです。(絶対ではありません)
- 頑丈なホイールへ交換
- ドロヨケの装着
- 太いタイヤ、頑丈なタイヤを使う
- キックスタンドを取り付ける
頑丈なホイールへ交換
あなたがお使いのモデルにもよりますが、ロードバイクのホイールは基本的に「スポーク数が少なめ」です。
スポーク数はスポークの強度に影響し、少ないと「脆く」なります。
おそらく、気にしたことなんてなかったでしょう。
重い荷物を背負った状態で、スポーク数が少ないホイールを使うと、すぐに折れてしまいます。
ですから、なるべくスポーク数が多いホイールの方が、旅で使うには適しています。
「もっと具体的に、詳しく知りたい!」という方は、こちらの記事をご覧ください。
ドロヨケの装着
自転車旅で「雨の中走る可能性」があるなら、ドロヨケ(フェンダー)を付けた方が便利です。
やはり、汚い泥水が飛び散らなくて済むからですね。
ロードバイクの場合、大きなドロヨケを取り付けるのは厳しいでしょう。
簡易的なものでも、あるとないのとでは大違いなので、装備しておくのをオススメします。
太いタイヤ、頑丈なタイヤを使う
ロードバイクに元々付いているタイヤは細め。
今は25Cが主流です。
細いタイヤは路面抵抗が減って快適に進める分、安定感やクッション性に欠けます。
ロードバイクでキャンプツーリングをするなら、なるべく太いタイヤを履かせると良いですね。
ただ「太いタイヤ」が履けるかどうかは、フレームによりけり。
25CがMAXのフレームも多いですから、もしできたらで結構です。
また、「頑丈なタイヤを使う」のも大切ですね。シュワルベのマラソンがオススメです。
キックスタンドを取り付ける
これもフレームによりけりですが、「キックスタンド」はあると便利ですよ~。
スタンドと聞くと、駐輪だけにつかうと思いがちですが、そうではありません。
キャンプツーリングでは、荷物の積み下ろしの際にとても重宝します。
キックスタンドが無いと、自分で車体を支えながら荷物を載せなければなりませんからね。
近くに立てかけられる壁があればいいですが、一面原っぱのキャンプ場も多いです。
なので、できればキックスタンドも取り付けておきましょう。
トラブルに備える
最後に、「知識や技術の準備・予習」です。サボったらだめですよ~!(笑)
トラブルが起きたときに、自力で対処できるようにしておくのが望ましいです。
では、一体何を知っておけばよいのか?
私が思うに、このようになります。
【最低限必要】
- そもそも自転車はどんなメンテナンスが必要なのか
- パンク修理(チューブ交換)
- チェーンのメンテナンス方法
- ディレイラーハンガーの交換方法
【知ってると安心】
- ハンドル(STIレバー)が曲がったときの直し方
- シフトワイヤーの交換、調整
- ブレーキワイヤーの交換、調整
- ブレーキシューやパッドの交換方法
- スポーク交換、ホイールの振れ取り
「最低限必要」な項目は、マスターしておくといいでしょう。
パンク修理?ディレイラーハンガー?なにそれ?
という方は、旅に出る前に少しお勉強をしていきましょう。ご自身のためです。
キャンプツーリングの計画を立てる
準備が終わったので、プランを練っていきましょう。
「どこに行くか?何キロ走るか?どんな工程で行くか?」をあなたに決めてもらいです。
ただ最初って、「どのくらい自分が走れるか?目的地をどうやって探したらいいか?」がよく分からない方も多いと思います。
なので、アドバイスをお伝えしますね。
キャンプツーリングで一日に走る距離の目安は?
目的地を探そうにも、そもそも「自分の走れる距離」を考慮しなければなりません。
さて、あなたは一日で何キロ走れるでしょうか?
ここで、「普段のサイクリングと同じ距離」をイメージすると、ちょっと辛いかも知れません。
なぜなら、荷物が乗っている分重くて大変ですし、キャンプ場についてからもやることが多いからです。
普段よりも距離を短めにして、余裕を持つことが大切。
そこで目安としてオススメしているのが、一日の走行距離を「サイクリングで無理なく走れる最大距離の“7割以下”」にすること。
例えば100キロ走れる人なら、70キロ以下って感じです。
「短くない?」と思うかもですが、実際これくらいがちょうどいいんですよ。
また慣れてきたら、距離を伸ばしてみてください。
目的地(経由地)を探す時に便利なアイテム
自分の走れる距離の範囲内で目的地を探すわけですが、どのように見つけますか?
多分、多くの人は、「○○観光」「○○市キャンプ場」とか調べると思います。
悪くはないのですが、もっと、効率のいいアイテムがあるんですよ!
「ツーリングマップル」という本です。
全国いくつかのブロックに分かれています。
この本はバイク乗り用の本なのですが、自転車旅をする時にも非常に重宝するんですよね。
旅の計画を立てる時、目的地を探す時、超便利。
「ツーリングマップルとは?」を一言でいうと、「情報の詰まりすぎたマップ」ですね(笑)
温泉、キャンプ場、人気のグルメ、道路の特徴、おすすめ宿、観光地のコメント、サイクリングロード… 全て載ってます。
だから、「地図を見てルートを決めつつ、観光地や寄り道もチェックしながら、近くのキャンプ場も知れる」みたいな。
旅に必要な情報がまとまってるので、いろんなサイトを見る必要が無いのです。
あと、キャンプ場を探す時は、「はちのす」というサイトが便利です。
キャンプ場の選び方
ツーリング先のキャンプ場を選ぶときは、4つのポイントを確認するといいですよ。
- 山の上は避ける
- コインシャワーがあるか(近くに温泉施設がある)
- ソロキャンプに適した料金か
- (焚火するなら)灰捨て場があるか
詳しくはこちらの記事へどうぞ!
キャンプ場ではどんなご飯を作る?
キャンプツーリングの醍醐味と言ったら、「キャンプ場でのご飯!」という方も多いのではないでしょうか?
普段から料理をする方だったら、頭の中にメニューのバリエーションが思い浮かびますよね。
しかし、私のように、全く料理をしてこなかった方は、多分「何を作ったらいいか」が分からないのではと思います。
そこで、私がよくやる簡単な料理をまとめました!
よければ参考にしてみてください。
本当に超超超簡単なメニューのみですけどね(笑)
ツーリングを終えたらやるべきこと
実際にキャンプツーリングへ行った後、やるべきことが2つあります。
- 自転車のメンテナンス
- テントを乾かすこと
私は最初の旅で、「テントを乾かす必要」があるのを知らなくてそのまま仕舞い、カビだらけになりました。
一度天日干ししなければなりませんから、注意してくださいね。
また、自転車のメンテナンスもあわせて行うといいでしょう。
まとめ
長くなりましたが、最後に本記事の要点をまとめて締めようと思います。
【ロードバイクでキャンプツーリングをする準備】
- あなたが思う「キャンプツーリング」を具体的にする
- 荷物を運ぶ方法を考える
- 必要な荷物を用意する
- 自転車をキャンプツーリング仕様にカスタム
- トラブルに備える
これだけできれば、ロードバイクでキャンプツーリングを楽しむことができますよ!
本記事が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!