
自転車のパンク修理って、自分でできるのかなあ?
お店に修理を頼むと工賃が高いからね…。
ちょっとでも安く済ませたい。
パンク修理キットなら100均でも売ってるし、それで直せたら超安上がりじゃん?
ぶっちゃけ簡単だよね?誰でも出来るよね?貼るだけでしょ!
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車のパンク修理は簡単か?難しいか?
- 初めての人でもパンク修理を成功させられるか?
- 全てのパンクが「パンク修理(パッチ貼り)」できるわけではない
- “自分で修理した”という人の多くが失敗している話
- 実はお店に任せた方が安上がりになる場合もある

自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
自転車のパンク修理。
一言でいえば「パッチを貼るだけ」なのですが、実はとても難しいです。
その内容についてお話ししていきます。
【パッチ貼り】自転車のパンク修理は自分でできる?【難しい】

自転車のパンク修理って、自分でも出来るんですかね?
パッチ貼るだけなので、簡単ですよね?
よく聞かれる質問です。
あくまでも私のコメントとしてお答えすると…

正しく貼れる(パンク修理できる)ようになるには、何度か練習が必要。
初回できれいに貼れる人、成功できる人はまずいないと思います…。
パンク修理って結構難しいです。
てな感じです。
私はお店で働いていて、「自分で直したけど、空気が漏れる…」というお客様をよくみます。
要するに、パンク修理がうまく出来ていない場合ですね。
※まあ本当に成功した人やうまい人は、そもそもお店に来ないわけですが。
そういう方が貼った痕跡を見てみると、
「パッチを貼ってはいるけど、これじゃ空気漏れるよね…」という感じが多いですよね。
パッチが一部でも浮いていたり、爪で剥がせるような感じがしたらもうアウト。
私たちでもやり直します。
そのままだと一時的には空気が止まるかもですか、いずれ必ず剥がれますので。
プロでもパッチのビニールを剥がす時は緊張するものです。
「上手く貼れてろーっ!」って。
正しくパッチを貼りを成功させるためには、
- やすり掛けが十分か?
- ゴムのりの量は適正か?適度に乾かしたか?
- パッチを正しく圧着させたか?
- タイヤにチューブをかませずに装着できたか?
といういくつかのミッションがあります(笑)
しかも、そもそもパンク修理できるのは基本的に「刺さりものパンク」などの小さな穴であって、
- 摩耗パンク
- リム打ちパンク
- 大きな穴のパンク
などはパンク修理には適していないですね。チューブ交換が必要な場合が多いです。
「パンク修理できるか否か?」の判断も実は必要。
だから「貼るだけ」のパンク修理ですが、その「貼るだけ」が難しいのです。
10回くらい練習をすれば出来るようになりますが、1回目でキレイに貼ることは非常に難しいと考えてください。失敗して当然です。

「難しいからやらない方がいい」とは言いません。
挑戦するのも楽しいからです。
でも、「安く修理したいから」という理由なら、かえって自分でやらない方が良いかもです。理由を続けて説明します。
パンク修理に失敗すると、かえって修理費用が高くなる?
ぐちゃぐちゃにパッチが貼られた状態で、そこから空気漏れしているとなると、基本的にはもうチューブ交換です。
一度全て剥がして下地を整えて…とするには、手間と時間が掛かりすぎるからですね。
「パッチ修理に失敗すると修理費用がかえって高くなる」というのは、そういうこと。
本来パンク修理できた穴でも、自分でうまく修理できずに来たなくしてしまったがゆえにチューブ交換が必要になってしまい、高くつくということ。
だいたい相場はこんな感じ。
パンク修理であれば、ホイールを外す必要がありません。そのため修理費用が安いのです。
しかし、チューブ交換となればホイールを外す必要があります。
特に後輪は手間数が多く、工賃もかさみます。だから高くなる。
「自分で挑戦するのもいいですが、案外お店に任せた方が安く済むかもですよ…」ということが言いたいわけです。
でも、中にはこう思う方もいるでしょう。

お店に持って行くと、パンク修理じゃなくてチューブやタイヤ交換を勧められるから嫌なんだよね。
あれって儲けたいからなんでしょ?
パッチ修理で直してくれればいいのに…
確かに「パンク修理して」といわれても、タイヤチューブ交換の交換をオススメすることもあります。
でもそれは儲けたいとかではなくて、単に「パンク修理できない」「パンク修理しても、タイヤの状態が悪すぎて、またすぐにパンクを起こしてしまう」からできないとお伝えしているだけなんですね。
こういう場合は、自分でやるとしてもパッチ修理はできないということです。
自転車のお医者さんにそのような判断をされたなら、従いましょう。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【<パッチ貼り>自転車のパンク修理は自分でできる?】
- 初回できれいに貼れる人、成功できる人はまずいないと思う(私のコメント)
- 「貼るだけ」ですが、「貼る」ことには技術や知識、慣れが必要
- 「安く済まそう」と思って自分でやると、かえって高くつく場合もある
→パッチ貼りに失敗したがゆえに、チューブ交換が必要になった時。
てな感じですかね。
貼るだけですが、その「貼る」という行為が決して簡単なものではないですね。
タイヤチューブをまるまる替えるより、よっぽど難易度高いです。
もし挑戦されるのであれば、パンク修理セットは“マルニ”のがオススメです。
自転車ショップでも使っている店は多いですねー。
100均のモノに比べてパッチもくっつきやすいですし、何より私はマルニのレバーが好きです。
扱いやすいし折れないから。