
自転車業界で就活を考えてるけど、選考までにどんな準備をしたらいいのかな?
「企業研究」や「業界研究」が大切ってよく聞くけど、イマイチ情報の集め方も分からないし、どう“研究”したらいいのかさっぱりだよ。
このままだとヤバイなあ・・・
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 「企業研究」や「業界研究」に役立つ情報の集め方6選
- 手に入る具体的な情報と、そこから分かること
実際に自転車業界で就活を経験した私が解説します。
就職活動のゴールって、志望した企業からの内定ですよね。
内定を得るためには、エントリーシートから始まる計3-4回の選考を勝ち進まなければいけません。
そこで大切なことが二つあります。
- 自分をアピールする力
- 企業への興味・関心
このうち、「2.企業への興味・関心」を高めるための方法として、企業研究や業界研究を行う必要があります。
詰めが甘いと、
「この子は本当に入社する意欲があるのかな?全く行動に現れていないじゃないか」と思われ、評価が落ちることに繋がってしまいます。
しかし、いざ情報集めをしようと思っても、「一体どんな情報が必要で、どんなことをしたらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「企業・業界研究で役立つ情報の集め方6選」を紹介します。
手に入る情報を「どのように研究・分析したらよいのか」というポイントも解説しておりますので、是非ご覧ください。
自転車業界の就活で「企業研究」「業界研究」に役立つ情報の集め方6選
私がオススメする“情報の集め方”はこちらの6つです。
- インターンシップ・説明会に参加する
- 企業のHPを隅々まで見る
- 企業名をググり、ニュースタブを開く
- (メーカーなら)カタログをゲットする
- 自転車産業振興会のデータを分析
- 小売店(自転車屋)にリサーチ
詳しく解説しますね。
インターンシップ・説明会に参加する
何よりもオススメなのが、インターンシップや説明会に参加して、企業の話を直接聞くことです。
短時間で業界・企業の情報がみっちり手に入ります。
例えばこんな情報を知ることができます。
- 企業の概要・基本情報:HPに書いてあるような内容をザっと紹介
- 会社の歩み:業界の歴史的背景、企業の成長を表す年表
- 会社の事業体制:職種、業務内容
- 業界全体の動向:自転車販売台数の推移、成長している市場(今でいうとE-bike)
- 各社の販売シェア
- 会社の強み
- 会社が今現在取り組んでいること:経営戦略、業界を盛り上げるための施策
- 長期的なビジョン:10年後の目標、戦略方針
- 働き方に関して:社内プログラムの紹介、人材育成の方針、求める人物像
知りたい情報がひとまとめになっているわけです。
資料も貰えるので、後から見返す時も非常に分かりやすい。
同じ自転車業界とは言え、企業によって“視点”が違うので、何社もの話を聞くと業界の情報が幅広く手に入ります。
入社意欲の強弱に関わらず、業界に属する企業なら話を聞いておくと絶対に役に立ちますよ。
特に、「本気で入りたい企業」ならインターンシップも参加した方が良いです。
というか、行かないとまずいレベル。
上記の情報が得られるのはもちろんですが、「インターン参加の有無」が選考に関わってくる企業もあるからです。
実際に経験した話ですが、大手自転車メーカーの某社では、
- インターンシップに参加した人だけ選考開始を一ヶ月前倒し
- 「インターン参加者から〇名採用」という別枠の用意
という特別な条件がありました。
なので、「面倒だなあー」と思う気持ちを切り替えて、今すぐインターンシップについて調べましょう。予約しましょう。
大手企業だと夏・冬(春)の2回でインターンを設けているところもあります。
気づいた時には募集期間が終わっていたりするので、HPの「採用情報」からインターンシップの確認を欠かさず行いましょう。
企業のHPを隅々まで見る
企業のHPを全て把握する勢いで、隅々までチェックしましょう。
基本中の基本。
企業について知ることは、入社意欲のアピールになります。
押さえておきたいポイントはこちら。
- 具体的に何を販売している企業なの?
- どんなサービスを展開しているの?
- 商品ラインナップはどんなものがあるの?
- 企業のメインターゲットって誰?
こんな感じでいくつかの企業を分析していくと、「競合他社はどこか」が見えるようになってきます。
そしたら次のステップ。
競合他社と比較して、各社の分析を進めましょう。
- その企業の絶対的な強みってなに?
- 他社に負けていて改善が必要な“弱み”は?
- 競合他社に負けないために、今後どんな取り組みが必要?
このあたりのポイントを、自分なりにロジックを組んで考えをまとめておくと、選考で意見を求められたときにスラッと出てくるようになります。
構成する時は、「結論(主張)-理由-具体-結論」の順番で組み立てるのがオススメです。
企業名をググり、ニュースタブを開く
グーグルの検索タブ「ニュース」を使って、調べたい企業の“動き”を把握することができます。
調べ方を解説します。
1.グーグルの検索窓を開いて「(調べたい企業名)」で検索する
2.タブを「すべて」から「ニュース」に変える
今回は検索キーワードが適当なので上手く表示されませんが、しっかりと会社名で検索すると、役立つ情報がわんさか出てきます。
企業のこれまでの動きから「ビジョン」や「戦略」を見抜きましょう。
つまり、企業の“表面的な顔”ではなく、行動に表れる“内面的な性格”を知ることができます。
性格が分かれば、「どんなことに興味のある企業なのか」といった、企業体質が分かってきますよね。
例えば、
- 革新的なチェレンジが好きな企業だなあ
- やけにこの分野に注力しているなあ
とか。
あらかじめ企業の理解していれば、選考で効果的に自分をアピールすることができます。
相手の好みが分かっているので、その人物像に寄せて自分を表現すればいいからです。
このように、企業を深く研究することは、選考を勝ち抜くことに繋がります。
その一つの方法として、「ニュース」タブを使ったこの方法はオススメです。
(メーカーなら)カタログをゲットする
自社の商品を持つ企業なら、紙媒体のカタログを発行していますよね。
たいてい自転車屋さんで貰えるので、ゲットしておきましょう。
カタログを見て研究できることは、こんな感じ。
- 他社にはない「独自技術」は何か
- どの層(ターゲット)に力を入れているか
- 商品の価格帯はどのくらいか
- 商品の「売り」となる訴求ポイントは何か
- 競合他社の類似品とは何が違うのか
商品知識は、選考の受け答えで必要になることもありますし、志望動機になるポイントもあるので、とても大切です。
いつも通りの「客視点」でただカタログを眺めるだけではなく、作り手である志望企業の「イチ社員」になったつもりで研究をしましょう。
選考では「意見」や「発想」を求められる機会が多いので、この下準備が大いに役立ちますよ。
自転車産業振興会のデータを分析
自転車産業振興会とは、自転車に関するアレコレをまとめた一般財団法人です。
公式サイトがコチラ。ブックマーク必須。
ここには統計やレポートといった沢山のデータが眠っており、業界研究をするための素材がゴロゴロ転がっています。
例えばこんなデータがあります。
- 車種別一店舗当たり平均販売台数構成比
- 一店舗当たりの新車平均販売台数
- 自転車の輸出入の状況
歴代のデータがあるので、参照して見比べてみると、気づきが生まれることがあります。
ただ、数字だらけのデータを一つ一つ見ていくのは正直大変です。
「見るポイントがよく分からない」という方もいるでしょう。
そういう時は、「年間総括」内にある「考察」だけにでも目を通しておくと良いですよ。
ざっくりとした業界の動向を把握することができます。
そのページがコチラ。
小売店(自転車屋)にリサーチ
調べ物をするのは、ネットに絞る必要はありません。
志望する企業がメーカーなら、商品の取扱いがある自転車ショップに話を聞くといいです。
商品に対して深くかかわっている方から話を聞くことで、机上では思い浮かばなかったアイデアや気づきが得られます。
実際に私が行った質問内容はこんな感じ。
- この商品を買う人は、どんな思い・欲求から購入する人が多いですか?
- 主観でいいので、この商品の良いところ・悪いところは何ですか?
- この商品を実際に使っている方から、不満の声があったら教えてください。
これらの情報を元に、自分なりの考えをまとめます。
- 企業側で改善すべきポイントって何だろう?
- 企業が売り上げを伸ばすために工夫しなければいけない点はどこだろう?
「企業側の視点」で物事を考えることに慣れると、選考などで意見を求められたときでもスラスラと言えるようになりますよ。
ソースとなる情報も小売店から直接聞いたものなので、嘘偽りありません。
なにより、その情報を元にして意見を発表する機会があれば、「この子は自主的にこんな行動までしていたのか」と熱意を伝えることもできます。
だから、小売店に行って“生の声”をリサーチして素材を集めておくのは、非常にオススメです。
まとめ
自転車業界・企業を研究するためには、これら6つの手段で情報を集めましょう。
- インターンシップ・説明会に参加する
- 企業のHPを隅々まで見る
- 企業名をググり、ニュースタブを開く
- (メーカーなら)カタログをゲットする
- 自転車産業振興会のデータを分析
- 小売店(自転車屋)にリサーチ
その情報を元に、
- 他社と比較して、強みや弱みを客観的に分析する
- 業界の未来を予想⇒企業としてできることを考える
- 社員側の視点に立って、「何を改善したらいいのか」「どうしたら売り上げを伸ばせるか」といった具体的な案まで考える
など、出来ることは沢山あります。
その企業の社員になったつもりで物事を考えると、深い意見が思い浮かんでくると思います。
あなたは本気で自転車業界を目指していますか?
もしそうなら、今すぐ行動しましょう。
決して楽ではありませんから。
ご覧いただきありがとうございました。