
通販で人気のある、iberaの「pakrakツーリングリアキャリア」ってどうなのかな?
- どんな自転車に取り付けできる?
- 実際に使ってみた感想は?
- パニアバッグとの相性は?
- 耐久性は良い感じ?
購入検討中だから、こんなことが詳しく知りたいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- イベラ(ibera)のpakrakツーリングリアキャリアを使ってみたレビュー
- 自転車旅で使った写真
- 他のリアキャリアと比較した感想
- どんな人、どんな使い方にオススメできるキャリアか

荷物を載せた自転車旅が趣味で、日本一周までした私がレビューをお伝えします。
リアキャリアを数種類使った経験もありますので、比較した感想も話せるかなと。
自転車ショップで働いていますので、取り付けに関するアドバイスも参考にしていただければと思います。
製品概要
本題へ入る前に、製品概要から確認していきましょう。
あらためて、今回紹介する商品はiberaの「pakrakツーリングリアキャリア」です。
価格 | (変動アリ) |
重量 | 760g |
材質 | アルミ |
対応自転車サイズ | 26インチ~700C(一部例外あり) |
取付場所 | シートステーダボ・リアエンドダボ |
ディスクブレーキ車への取付 | 対応モデルあり(ノーマル/ディスクの2種類) |
特徴 | ・パニアバッグに便利なサイドパイプ付き ・リアライトを取り付け可能 |
素材がアルミ製ですので、非常に軽いのが特徴です。なんと760g。
これまで愛用していたミノウラのMT-800Nはスチールパイプであり、重量が1.2kgもありますので、明らかな違いを感じました。
対応車種はリムブレーキでも、ディスクブレーキでも大丈夫。
2モデルあるので、購入する時は気を付けましょう。
このキャリアの取り付けですが、以下2か所をボルトで留めます。一般的な固定位置です。
…といきなり言っても、初心者の方には分からない方もいるでしょう。

ダボ穴ってなに?
リアエンド…シートステー…って、どこのこと?
自分の自転車に取り付けられるかどうかは、何を確認したらいいの?
そういう方はまず、こちらの記事をじっくり読むことをオススメします。一旦ページを離れましょう。
自転車に取り付け出来る荷台の種類や取付方法が分かったら、また、この記事へ戻ってきてください。
レビューを読んで買おうと思ったのに、実際は付かなかったら意味無いですからね(笑)
【レビュー】ibera(イベラ) pakrakツーリングキャリア
結論からいいます。iberaのキャリアを使ってみた感想です。
「で、結局“買い”なの?」という質問に答えるならば、
- パニアバッグを付けて使うなら「買い」
- ちょっとした荷物を縛って載せるなら、MT-800Nでいいかな
といった印象。

自転車旅のような使い方には適しているけれど、通勤通学、買い物、ウーバーイーツの配達などで使うにはあんまりかなって感じ。
(あくまでも、個人的な感想ですけどね。)
「パニアバッグを取る付けるのか否か」
これが、本キャリアを選ぶ大きな基準になります。
良かったポイント、気になったポイントについて、深堀解説していきます。
良かったポイント
手に取りやすい価格
どんな商品を買うにしても、「価格」って重要ですよね。
iberaのキャリアはサイドパイプ付きで5000円を切りますから、決して高くはない部類かなと思います。
例えば、ジャイアントのサイドパイプ付きキャリアとか、日本一周で使ったニットーのキャンピーは高いですからね。
本格的な自転車旅をする方だったら出せる金額かもですが、普通の人からしたら、「たかが荷台に5000円以上出すのは…」って感じですよね(笑)
まず金額面でヨシ!
フック式パニアバッグとの相性抜群
はじめに「パニアバッグを使うなら、オススメ」の旨を伝えました。
なぜならば、このキャリアには「サイドパイプ付き」という特徴があるから。
サイドパイプとはパニアバッグを取り付けるためのパイプでして、天面から下がった位置にバッグを付けられます。
なので、天面の有効活用ができるほか、荷物の重心を下へ下げ、より安定した走りができるわけです。
サイドパイプの真価を発揮するのは、荷物が多くなるようなシチュエーションで使う時。
その具体例が「自転車旅」でしょうね。テントを積んだり、衣類を積んだりしますから。

自転車旅で使おうと思ってるなら、オススメですよ!
これだけの荷重と距離を耐え抜いた耐久性
これは、私が自転車旅をした時の写真です。
リアキャリアには計20kgの荷物を載せ、1カ月間で3000kmもの距離を走りました。
愛知↔北海道の往復です(笑)
…ところでなぜ、旅の概要を説明したかというと、「耐久性を伝えるため」です。
耐久性の証明として、具体的なシーンがイメージできると分かりやすいかなと思いまして。
写真を見ても分かる通り、結構な重量級かな?と思います。
それでも壊れなかったのですから、ある程度信頼できるキャリアだということです。
耐久性が不安ならば、参考にしてもらえたらなと思います。
キャリアにリアライトが装着できる
このキャリアの後方部分には、リアライトが装着できるようになっています。
これ、自転車旅をするような方(荷物が多い)にとっては、スゴク助かる工夫なんですよね。
なぜかというと、リアライトの置き場に困るから。
例えば私は、キャリアの上にホムセン箱を載せているわけですが、こうなるとシートポストにリアライトを付けても見えないんです。
シートステーに付けても、パニアバッグで遮られます。
いつも困ってました。
でもこのキャリアなら、最後方にライトが付きますので、荷物で隠れる心配がありません。
特に自転車旅で使うような方には助かる工夫かなと思います。
気になったポイント
ガッチリ感に欠け、とてもしなる
素材がアルミであることが原因でしょうか。荷物の載せすぎが原因でしょうか。
非常によくしなります。
これは、それまで使っていたミノウラの「MT-800N(素材:スチール)」と比べた感想です。
もちろん、同じ積載量で比べています。

荷物が10kgを超えるような方にしか関係がない話かもですが、一応感じたポイントとしてお伝えしましょう。(笑)
「しなり」を感じるのは、立ち漕ぎをした時です。
少しバイクを振ると、リアキャリア部分が“ブルンッ”と遅れて反応するんですよね。そして、プルプル微振動をしているような感じです。バイクが揺れます。
MT800Nの場合、こんなことはありませんでした。
ガッチリしており剛性が高く、立ち漕ぎ中もバイクが揺れる感覚を感じなかったんですよね。
そりゃ荷物が重いことも原因でしょうが、キャリアの剛性が低いのは事実かなと思います。
個人的に気になりましたが、多くの人には関係ない話かなと(笑)
チェーンステー側取付ステーのネジ山が貧弱か?
この部分のネジ穴ですが、アルミだからかねじ山ごとすっぽ抜けてしまい、使い物にならなくなりました。
決して締めすぎということではありません。
ゴミを除去し、グリスを塗った上で5Nm程度の適正トルクしか加えていません。
アマゾンのレビューを見ても同じ問題を指摘するコメントがいくつもありますから、多くの人が不満に思っているのかなと察します。
ちょっと注意が必要ですね。
拡張キャリアを取り付けるのは厳しい
このリアキャリアは、後方部分が少し跳ね上がった形になっています。
つまり、天面が「真っ平」ではないのです。
キャリアに「面」で荷物を載せようとしている方は、使いづらいシーンがあるかもです。
どういうことかというと、例えば私のホムセン箱がそう。
跳ね上げ部分に乗り上げてしまい、固定しにくいんですよね。
あとは、拡張キャリアを付けようとしている方もそうです。
ウーバーイーツをする時も、拡張キャリアを使った方がバックを置きやすくなります。
オススメのカスタム例でも紹介中。
でも、拡張キャリアを使おうにも、付けられないですよね。
変形する荷物(例えば、エナメルバッグとか、リュックとか)を紐で縛るなら関係ない話ですが、「面」のある荷物を載せるなら、ちょっと使いづらいかも。
MT-800Nが真っ平なので、跳ね上げが気になるならこちらがいいでしょう。
まとめ
そんなわけでして、要点をもう一度確認しましょうか。
- パニアバッグを付けて使うなら「買い」
- ちょっとした荷物を縛って載せるなら、MT-800Nでいいかな
- 自転車旅にはオススメ
- ただし、荷物が重いとしなりを感じる
値段を考慮した総評としては、コスパに優れた使いやすいキャリアかなと思います。
正直、キャリアの良し悪しなんて実際に使ってみないと分からないでしょう。
手頃ですし、とりあえず使ってみてどうか試すといいかなと思います。
選ぶときは、ディスクブレーキ対応/ノーマルモデルに注意してくださいね。