
ジオスの「MISTRAL(ミストラル)」を買おうか迷っているところでさ。
高い買い物だし、絶対に後悔したくはないんだよね。
だから、ミストラルのことをもっと詳しく知りたいよ!
例えば・・・
- どんなクロスバイクなのか?
- ミストラルについているパーツは良いの?悪いの?
- どんな乗り方をする人に向いているのか?
- ミストラルを買っても大丈夫か?後悔しないか?
- 他のクロスバイクと比べてコスパ的にどうなのか?
自転車のことは全く詳しくないから、HPを見ても専門用語ばっかりでよく分からない。
こんな私でも理解できるよう、分かりやすく教えてほしい。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- GIOS「MISTRAL」はどんな自転車か(パーツ、コスパ)。
初心者にも分かるよう噛み砕いて解説 - ミストラルはどんな乗り方に向いているか
- 高評価のポイント5つ
- 知っておくべき注意点(ほぼ気にしなくてOKですが)
- <用途別>ミストラルのおすすめカスタム

自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
私のお店でも、バンバン売れているのがミストラル。
販売する身からしても、とてもオススメできるクロスバイクです!
ミストラルを一言で表すなら、「コスパ最強クロスバイク」ですね。
クロスバイクにおける最低価格帯にもかかわらず、ワンランク上のパーツ構成です。
パーツがいいので、性能もグッド。
自転車を調整してるときにいつも思うんですよね。
「やっぱ、ミストラルは調整しやすいなあ!いいクロスバイクだあ!」と。
そんなミストラルについて、詳しく解説しますね。
製品概要
まずは、ザックリとした商品紹介からです。
GIOSってどんなメーカー?
ジオスはイタリアの自転車ブランドです。
ミニベロやクロスバイク、マウンテンバイクやロードバイク等、多種多様な自転車を作っています。
元プロのサイクリストが創設したメーカーなだけに、フレーム精度の評価が高く、アマチュアからプロレーサーまで愛用されています。
「ジオスブルー」と呼ばれる美しいカラーが特徴的で、その色目当てに自転車を購入する人もいるほどです。
ミストラルってどんな自転車?
(出典:http://www.job-cycles.com/gios/collection/detail/touringandurbanbikeseries/mistral/index.html)
製品情報 | |
値段 | 51,000円+税(2020/4/30現在) |
カラー | ジオスブルー/ブラック/ホワイト/グレー |
素材 | フレーム:アルミ /フォーク:クロモリ |
サイズ | 400/430/480/520mm |
重量 | 10.8Kg |
クロスバイクは安いもので約5万円からあります。
ミストラルは51,000円(+税)と最安値レベルの手ごろさです。
カラーは4色展開で、サイズも4種類。
フレームには軽量なアルミ、フォーク部分には頑丈で振動吸収性の良いクロモリ(鉄)という素材を使用。
ママチャリとは比べ物にならない程軽量で、キビキビと走るバイクです。
重量10.8kgで、クロスバイクとしては標準的です。
次に、パーツ情報について紹介です。
表を見てもよく分からないと思いますから、ザッと目を通す程度でOK。
フルスペック | |
FRAME | ALUMINUM D.B.SPECIAL TUBING FOR GIOS |
FORK | GIOS ORIGINAL CR-MO FORK |
HEAD PARTS | VP-A71 1-1/8″ |
HANDLE BAR | XDS 540mm |
STEM | XDS 90mm |
GRIP | XH-G125 |
B.B. PARTS | SHIMANO BB-UN100(BSA) |
BRAKE | SHIMANO BR-T4000 |
CHAINWHEEL | SHIMANO FC-TY501 48/38/28T 170MM |
CHAIN | Z-8.1 |
F/DERAILLEUR | SHIMANO FD-TY710 |
R/DERAILLEUR | SHIMANO RD-M310 |
SHIFT LEVER | SHIMANO ST-EF500-8 |
FREEWHEEL | SHIMANO CS-HG31-8I 11-32T |
WHEEL | SHIMANO WH-R501 |
TIRE | KENDA K-193 700×28C |
SADDLE | GIOS ORIGINAL COMFORT SADDLE |
SEAT POST | XDS φ27.2 |
PEDAL | FP-917 |
要点として、この2つが大切ですかね。
- ミストラルはフロント3速×リア8速の合計24段変速
- 各パーツにシマノ製のものがふんだんに使われている
これらを踏まえつつ、分かりやすく解説していきます。
ミストラルのここが良い!【高評価のポイント5つ】
ミストラルの良い点は、この5つだと考えます。
特に魅力的なのが、「1」「2」ですね。
深掘りします。
価格が安い
なんといっても価格の安さが魅力的。手に取りやすいんですよね。
クロスバイクの価格帯は、約5-10万円。
つまり、ミストラルは最低価格帯に属します。
これ以上安いクロスバイクを探そうと思うと、難しいですね。それくらい手頃です。

え、ネットを見れば2万円や3万円からクロスバイクってあるじゃん?
あっちの方が安くない?
このように思った方へ。
確かにあります。
しかし、あれらは「ルック車」と呼ばれるものでして、一流のクロスバイクとは性能や耐久性に雲泥の差があります。
例えるなら、「ヒマラヤで買ったランニングシューズ」と「イオンで買ったランニングシューズ」みたいな感じですね。
クロスバイクというより、カゴやドロヨケを外した「ママチャリ」に近い走行性能です。
「軽やかに走りたい!」と思っているのなら、ルック車はオススメしません。
注意です。
細部までシマノ製パーツを装備
この値段では考えられないほど贅沢なパーツ構成であり、とてもコストパフォーマンスに優れています。
普通、価格が安くなるにつれてフレームやパーツの質が落ちていきますが、ミストラルは違うんですよね。
コストパフォーマンスを表す具体的な指標の1つが、「シマノ製パーツ」の使用率です。
「シマノ」と聞くと、釣り具を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、実は自転車パーツで世界トップシェアを誇る企業なのです。
世の中にある自転車の8-9割は、シマノパーツが使われています。
そんなシマノ製品は“質”の高さが有名でして、「シマノパーツが使われている=安心の性能と耐久性」というわけです。
改めて確認すると、ミストラルにはこれだけのシマノパーツが使われています。
B.B. PARTS | SHIMANO BB-UN100(BSA) |
ブレーキ | SHIMANO BR-T4000 |
クランク(前のギア) | SHIMANO FC-TY501 48/38/28T 170MM |
FD(前の変速機) | SHIMANO FD-TY710 |
RD(後の変速機) | SHIMANO RD-M310 |
変速レバー | SHIMANO ST-EF500-8 |
スプロケット(後ろのギア) | SHIMANO CS-HG31-8I 11-32T |
ホイール(車輪) | SHIMANO WH-R501 |
ブレーキからギア周り、BBと呼ばれる回転軸から、ホイール(車輪)にいたるまで全てシマノ製品。
これって、めちゃくちゃスゴいことなんですよ。
質が良いパーツと悪いパーツでは、こんな違いがあります。
ブレーキ:少ない力で良く効く。制動力が高く短い距離で止まれる。
変速機:変速がとてもスムーズで、走りにストレスがない。
ホイール:ベアリング精度から回転がとても滑らかで、抵抗が少ない。
耐久性が良くて長持ち。精度が良いのでメンテナンス性にも優れる。
5-6万円の価格帯のクロスバイクだと、ここまでシマノパーツを使っているモデルは少ないです。
たいていコストダウンを目的としたパーツが付いていたりします。
ジャイアントのエスケープR3だってそう。
しかし、ミストラルは違う。
パーツ構成が非常にいいため、性能も耐久性も抜群です。
同価格帯のクロスバイクと比べると、ワンランク上の品質となっています。コスパ最強です。
豊富なカラーリング、サイズ展開
ミストラルは4色展開、サイズも4種類あります。
カラーが多い方が気に入った色を選びやすいのは、言うまでもないでしょう。
大切なのが「フレームサイズ」です。
(出典:http://www.job-cycles.com/gios/collection/detail/cyclocrosstouringurbanbikeseries/mistral/)
スポーツバイクはママチャリと違って、フレームのサイズが重要です。
これは「ホイール径」ではありません。
ママチャリでいう26インチとか27インチとかはホイールの径でして、フレームのサイズのことではないです。
フレームにもサイズがあるんですよ。
サイズが適性でないと、走る時に窮屈になったり、ハンドルまで遠くて辛い姿勢になったりしてしまいます。
ミストラルのフレームサイズは、身長が「約150cm-185cm」の方までが乗れるラインナップがあります。
身長の低いから大きな方まで、適正なサイズを選ぶことができますよ。
サイズ選びについては、自転車ショップで聞いてみるのが良いと思います。
目安の身長はありますが、それぞれ手足の長さは違いますからね。
前後に“ダボ穴”を搭載
ダボ穴があるため、拡張性(カスタマイズ性)に優れています。
ダボ穴というのは、フレームに開いたネジ穴のこと。
クロスバイク及びスポーツバイクって、「必要なものは後付け」が基本です。
ライトもスタンドも、鍵も、泥除けも、最初の状態では付いてきません。
ママチャリのように使うとなると、利便性に欠けて使いにくいと思う方もいるでしょう。
そこで役に立つのが、「ダボ穴」の存在です。
ダボ穴は、主に泥除けや荷台を取り付けるために使います。
街乗りで使うとなると、「実用性」も捨てられません。
ミストラルにはダボ穴がありますから、自分好みのカスタマイズが可能。
非常に便利です。
街乗りに最適なギア
ミストラルの変速段数は、フロント3速×リア8速=合計24段変速です。
ママチャリと違い、スポーツバイクは前にもギアがあります。
スピードや漕ぎやすさに影響するのが、「ギアの歯数」。
- 前のギアが48-38-28T
- 後ろのギアが11-32T
となっています。
と、言われても、よく分かりませんよね。
簡単に言うと「街乗りからサイクリングまで、男性も女性も、多彩に使えるギア設定」となっています。
シーンを選ばないので、通勤通学からサイクリングまで、どんな人にも使いやすいのが特徴です。
ミストラルの注意点【ほぼ気にしなくてOK】
もちろん、良い点だけではありません。注意点もあります。
しかし、ほとんど気にしなくていいレベルのデメリットですね。
- チェーンガードがない
- ステム、クランク長が全サイズ共通
- 取扱店が多くはない
チェーンガードがない
ミストラルには、チェーンガードが付いていません。
チェーンガードとは、ギア周りの覆うガードのことです。
ママチャリなら一般的でして、もはや「チェーンガードが無い状態」を知らない方も多いでしょう。
チェーンガードの役割は、「ズボン(裾)を汚さないように、巻き込まないように」するためです。
チェーンガードがあれば裾がギアに巻き込まれることはありません。
しかし、チェーンガードが無いとギアが露出していますから、その危険性があります。
スポーツバイクの多くは、チェーンガードが付いていません。実用性は二の次だからです。
チェーンガードが無いとダメかというと、そうではありません。
しかし、注意点が一つ増えます。
「裾を汚さないようにすること」ですね。
チェーンには当然、オイルが付着しています。
チェーンガードが無い自転車に、普通のズボンで乗っていると「裾が油で汚れてしまった」なんてことがあるんですね。
ですから、汚さないようにするために、「裾バンド」というアイテムを巻く必要があります。
デメリットというか、それだけの話ですね。スポーツバイクなら割と当たり前です。
こちらの記事をご覧ください。
ステム、クランク長が全サイズ共通
多くのスポーツバイクは、サイズに合わせて「ステム」や「クランク」の長さが微妙に変わります。
しかし、ミストラルの場合は全サイズ共通。
とはいえ、フレームサイズが適正であれば、気になることってないと思います。
レースをするなら「バチッ」とミリ単位で調整をした方がいいとは思いますが、ミストラルを使う人ってそうではないですよね。
なので、ほとんど気にしなくてOKです。
これが不都合だと感じる人は、いないでしょう。
取扱店が多くはない
「よし!ミストラルに決めた!」と思ってっも、販売店が近くになければ購入できません。
全てのお店がGIOSを取り扱っているわけではないので、注意してください。
GIOSを扱うジョブ インターナショナルという会社のHPにある「取扱店一覧」から、購入可能なお店を確認できます。
【結論】どんな人にオススメできるクロスバイクか
良い点、注意点をお伝えさせて頂きました。
結論として、こんな方にオススメできます。
あまりにもいいクロスバイクなので、オススメできる人ばかりです(笑)
クロスバイクが欲しくてミストラルを買って、後悔する人はまずいないでしょう。
もし、自分が家族に「オススメのクロスバイクは?」と聞かれたら、迷わず「ミストラル」と答えます。
通勤・通学はロードバイクとクロスバイクどっちがいい?
通勤や通学で使う自転車を探している方の中には「ロードバイクにしようか、クロスバイクにしようか迷っている」という方もいるでしょう。
基本的に、クロスバイクがオススメです。
詳しい理由については、こちらの記事で解説しています。
<用途別>ミストラルのおすすめカスタム
ミストラルを購入すると決めた後、買った後の話です。
使用用途に合わせて、オススメのカスタムを紹介します。
サイクリングで使うなら
「走ること」をメインに、サイクリングで使うならこのようなカスタムがおすすめです。
前ライト | 街中以外の暗い場所でも対応するため明るく長時間もつものを選びました。 |
後ライト | 暗闇での視認性確保のため、明るく長時間持つものを選びました。 |
スマホホルダー | 道を確認するために毎回ポケットから出すのは面倒なのであると便利。 |
ドリンクケージ | 水分補給を手軽に行えるようにするため。 |
サドルバッグ | 財布や工具などの荷物を運ぶため。 |
通勤・通学で使うなら
以下6点のカスタムがおすすめ。
詳しい内容は、こちらの記事で解説しています。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめて終わりにします。
【ミストラルのここが良い!】
- 価格が安い
- 細部までシマノ製パーツを装備
- 豊富なカラーリング、サイズ展開
- 前後に“ダボ穴”を搭載
- 街乗りに最適なギア
ポイントを踏まえて・・・
この記事がミストラル購入へのきっかけになれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!