
自転車本体も、旅の装備もすべて整ったんだけど、「出発前に準備しておくこと」って何かある?
どんなことをやっておいた方がいいか教えてほしいんだけど・・・
なるべく万全な態勢で旅に出たいじゃん?
こんな方にオススメの記事です。
「自転車旅の始め方ロードマップ」ということで、旅に出発するまでに必要な情報を7つの記事で紹介していきます。
本記事は7つ目の記事、つまり最終章になります。
【①】思い描く「自転車旅」を具体化する
【②】荷物の積載スタイルを決める
【③】旅に使う“自転車本体”の選び方
【④】荷物を積載するための土台を作る
【⑤】自転車旅に必要な持ち物って?
【⑥】目的地までのルート作成方法
【⑦】出発までにやっておきたいこと
今回は、「出発までにやっておきたいこと」について解説します。
この記事を見ることで、
- 旅を出発するまでにやっておくべきこと6点
- 具体的に「なぜ」やった方がいいのか
が分かりますよ。
以前の記事をまだお読みでない方は、目を通した上でご覧いただけると嬉しいです。
全て読み通すことで、「自転車旅を始めるには何が必要か?何をしたらいいのか?」が分かるようになります。

それではご覧ください。
旅を出発するまでにやっておきたいこと
旅を出発するまでにやっておきたいことは全部で6つあります。
- 最低限の自転車知識を身に着ける
- 自転車のトータルチェック
- すべての荷物を積んだ状態での試走
- スケールの大きな旅を計画する人は、小規模な旅の経験
- 万が一走行不能になってしまった時の想定
- テントの立て方を練習する
詳しく解説します。
※本記事内で紹介している作業に必要なアイテムは「第5章:旅に必要な持ち物を揃える」にて解説しています。
まだ目を通していない方・準備が整っていない方は、先にこちらをご確認ください。
最低限の自転車知識を身に着ける
旅に行くなら、最低限の自転車知識を身に着けておきましょう。
でないと、簡単なトラブルさえ乗り越えることができず、旅を中断せざるを得ない状況になるかもしれないからです。
誰かが助けてくれると思ったら、大間違いですよ。
では、具体的に何を覚えたらよいのでしょうか?
私が思う、“最低限”の自転車知識はこれら4つです。
- パンク修理方法
- サドルの高さ調整
- 空気の入れ方
- チェーンの注油方法
パンク修理方法
自転車って、思ってるよりも簡単にパンクします。
一日に数10km、100km以上走ることもあるのですから、当然です。
なので、パンクを直す方法を絶対に覚えておきましょう。
これは必須条件。
じゃないと、パンクしただけで走行不可能になってしまいますからね。
パンクを修理する時は、まず、ホイールを外します。
次に、タイヤの中に入っているチューブの交換作業をしたら、OK。
実は、結構簡単なんですよ。
「パンク修理」というと、よく自転車屋さんでやるシールのようなもの(パッチ)を貼るイメージがあるかもしれません。
でも、スポーツ自転車の場合は「チューブの交換」が一般的です。
動画内でもありましたが、出先のパンク修理作業では3つのアイテムが必要です。
- 携帯ポンプ
- 予備チューブ
- タイヤレバー
携帯ポンプ、予備チューブの選び方については、詳しくはこちらをご覧ください。
>>>ロードバイク初心者におすすめの携帯ポンプは?【軽量でホース付きがベスト】
タイヤレバーは、パナレーサーのモノがオススメです。
アイテムを揃え、「パンク修理に慣れた!」と胸を張って言えるくらい練習しましょう。
サドルの高さ調整
自転車に乗る時の「ポジション」は非常に大切です。
中でも、漕ぎやすさに大きな影響を与える「サドルの高さ」は、バッチリ自分に合わせておく必要があります。
あるいは、実際に旅へ出発してから、サドルの高さが変えたくなるかもしれません。
そんなときのために、サドルの高さを調整する方法を知っておきましょう。
といっても、めちゃくちゃ簡単です。
多くの場合ボルト一本を緩める・締めるだけなので、工具さえあれば簡単にできますよ。
使う工具は、携帯工具でOKです。
空気の入れ方
スポーツバイクの空気は、ママチャリに比べて減りが早いです。
最低でも2週間に一回は、空気を入れる必要があります。
ところで、空気の入れ方ってご存じですか?
知らない方は、動画を見て覚えましょう。
ちなみに、自転車に使われるバルブには3種類あるので、「自転車 空気の入れ方 〇〇式」と入れると目当てのものが見つかるでしょう。
適切な空気圧が保てていないと、
- リム打ちパンク
- 摩耗パンク
に繋がりますし、何より本来の軽やかさで走ることができなくなります。
メッチャ大切なので、絶対に出来るようにしておいてください。
チェーンの注油方法
チェーンの注油も、必須メンテナンスです。
なぜなら、チェーンの油が切れた状態で走り続けると、
- パーツを傷めてすぐに交換が必要になったり、
- 変速が悪くなったり
- 抵抗が大きくなって、無駄に力を使ったり
するようになってしまうからです。
こちらの記事を参考に、やり方をマスターしてみてください。
ただ、旅中は多くの荷物を持てないので、仕方なく「洗浄」の工程は省いてもいいでしょう。
自転車のトータルチェック
旅に出発する前に、必ず自転車のトータルチェックをしてください。
多くの方が自転車に詳しくないと思うので、自転車屋さんに持ち込むのがオススメです。
いくつかメンテナンスプランのある自転車屋さんだったら、「バイク全体の簡易チェック」ができるものを選んでください。
具体的にどんなところをチェックしたらいいのか。
- ネジのゆるみはないか
- 変速がおかしくないか
- 消耗品の状態はいいか
などです。
事前のメンテナンスを完璧にし、なるべく出先でトラブルが起こらないようにしておきましょう。
すべての荷物を積んだ状態での試走
これまで、実際に全ての荷物を積んで試走したことってありますか?
「ない!」という方は、絶対にしておくべきです。
なぜかというと、無積載状態の自転車とは走行感覚が全く異なるからです。
実際に走ってみるとわかると思いますが、
- 重たい
- 進まない
- ふらつく
⇒異常なほど疲れますよね。
積載車の運転は、思っている以上に大変なのです。
ちょっとここで、作成した(作成中の)ルートを振り返ってみてください。
走行プランは本当にそれで大丈夫ですか?
時間配分も問題ないですか?
目安として、「自分が無理なく走れる最大距離」の7割程度に設定するといいです。
例えば、「無積載状態で100kmなら走れる!」って人なら、70kmくらい。
特に、初めてテント泊をする人は要注意です。
テント泊って、当然ベッドで寝るわけではないですよね。
疲れの回復度が全然違うので、無理して漕ぐと翌日に疲れがドーンと乗っかってきます。
「余裕だな?」くらいで終わるのがちょうどいい。
スケールの大きな旅を計画する人は、小規模な旅の経験
イメージと相違が無いかを確認するために、試走をするのはとても大切です。
スケールの大きな旅を計画する人は、小規模な旅を経験しておきましょう。
いきなり一週間以上とか、1000km以上とか、スケールの大きな旅に行きたいと思ってる方へ。
ちょっと待って下さい。
まずは、1泊2日の小規模な旅を経験した方がいいですよ。
なぜなら、いろんな失敗、準備不足や過剰、気づきを発見できるからです。
例えば、私の場合でいうとこんな感じです。
とか、本当に様々です。
実際に旅をしてみることで、準備段階では気づかなかったことが顕在化するでしょう。
なので、スケールの大きな旅に出る前に、小規模な旅を経験しておいた方がいいです。
そうすることで、旅のイメージ、生活の勝手がより具体的に分かるようになります。
万が一走行不能になってしまった時の想定
万が一、完全に走行不能になってしまった時のことを考えていますか?
もちろん、トラブルへの対策は最大限するべきなのですが、
- たとえばフレームが折れてしまった
- ホイールのリムが割れてしまった
- ディレイラーがもげた
という「走行不能」になるレベルのトラブルが起きた時、あなたならどうしますか?
例えば、パッと思いつくだけでこんな方法がありますよね。
- 自転車のロードサービス
- 輪行
- ヒッチハイク
- (自転車OKな)タクシーを呼ぶ
- とりあえず歩きで街へ行き、レンタカーを調達して自転車を回収
など。
あらかじめ手段を知っておくことで、いざその状況になったときも、冷静に対処することができますよ。
ここまで考えてこそ、真の旅人です。
テントの立て方を練習する
意外とぶっつけ本番でやりがちなのが「テントの設営」です。
最近の一人用テントは設営がとても簡単なものが多いですが、とはいえ練習なしだと時間がかかってしまうでしょう。
毎回説明書を見ながらテントを立てるわけにもいかないので、出発する前に、スムーズに設営ができるようにしておくことをオススメします。
ただテントを組み立てるだけではなくて、
- ペグ打ち
- テントロープの張り方
- より効率的な設営方法
をマスターしてみてください。
まとめ
旅に出発するまでにやっておきたいことを再確認します。
- 最低限の自転車知識を身に着ける
- 自転車のトータルチェック
- すべての荷物を積んだ状態での試走
- スケールの大きな旅を計画する人は、小規模な旅を経験しておこう
- 万が一走行不能になってしまった時の想定
- テントの立て方を練習する
これだけ準備ができていれば、バッチリです。
いよいよ、自転車旅へ出発の時。
それではお気をつけて、いってらっしゃい!
さいごに
今回の記事を最後に、「自転車旅の始め方ロードマップ」の全てを紹介し終えました。
実際に、旅を始めるための参考書になったでしょうか?
私の記事を見て「自転車旅を始めました!」という方が、いつか現れることを夢見て、
れからも自転車旅人にとって有益な記事作りに専念していきます。
また何か分からないことがあれば、お気軽にメッセージくださいませ。
インスタグラムやツイッターのダイレクトメッセージを頂ければ、すぐにお返事いたします。
全7記事の長編記事に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
また、日本のどこかでお会いしましょう。