
自転車旅の持ち物って、何が必要なの?
人によってそれぞれだとは思うけれど、最低限共通する持ち物を教えてほしい!
こんな方にオススメの記事です。
「自転車旅の始め方ロードマップ」ということで、旅に出発するまでに必要な情報を7つの記事で紹介していきます。
本記事は5つ目の記事になります。
【①】思い描く「自転車旅」を具体化する
【②】荷物の積載スタイルを決める
【③】旅に使う“自転車本体”の選び方
【④】荷物を積載するための土台を作る
【⑤】自転車旅に必要な持ち物って?
【⑥】自転車旅のルートを作成する
【⑦】出発までにやっておきたいこと
今回は、「旅にはどんな荷物を持っていけばいいのか?」について、選び方とともに解説します。
以前の記事をまだお読みでない方は、目を通したうえでご覧ください。
全て読み通すことで、「自転車旅を始めるには何が必要か?何をしたらいいのか?」が分かるようになります。

それではご覧ください。
自転車旅に必要な持ち物って?
これまで自転車旅をしてきた私が思う、「旅に必要な持ち物」はこちらです。
【走行の必須アイテム】
- ボトルケージ
- パンク修理キット(予備チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ)
- 携帯工具
- ディレイラーハンガー
- スマホ
- スマホホルダー
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル(ライト用、スマホ用)
- 充電器
- サイフ
- ヘルメット
- サングラス
- チェーン油
- サイクルコンピューター
- F/Rライト
- カギ
【キャンプ用品】
<最低限“宿泊”に必要なもの>
- テント
- マット
- 寝袋
<最低限“調理”に必要なもの>
- バーナー(ガスとセット)
- クッカー
- 箸やフォークなど
【衣類】
- 走る時の服
- 寝る時の服
- タオル
- 雨具
【その他】
- 歯ブラシセット
- (手洗いするなら)洗濯セット
それぞれアイテムをどのように選んだらいいのかを簡単に説明しながら、紹介していきます。
走行の必須アイテム
自転車で走る時に必要になるアイテムをまとめました。
皆さんに共通する“必須アイテム”といって間違いないでしょう。
ボトルケージ
ボトルケージとは、ペットボトルやドリンクボトルなどを入れるために、自転車に取り付けるアイテムです。
色々な種類がありますが、オススメはトピークの「モジュラーケージ2」です。
ペットボトルに対応しているからです。
自転車旅中にサイクリング用のボトルを使ったとしたら、洗うのが面倒ですよね。
においも付くし、普通のスポンジでは洗いにくいです。
なので、飲料は使い捨て可能なペットボトルを買った方がいいですね。
モジュラーケージ2ならケージの長さを調整することができ、ペットボトルでも使えます。
ペットボトルに対応していない一般的なボトルケージを使ってしまうと、衝撃で吹っ飛んだり、ぐらぐらしたりするんですよね。
なので、ペットボトル対応のモジュラーケージ2がオススメです。
しかし、これは500mlのペットボトルのみ対応しています。
「もっと飲料代を節約したい!」
「大容量持ち運びたい!」
という方は、1.5~2Lのペットボトルに対応したドリンクケージを使うといいでしょう。
なお、ドリンクケージの取り付け方はコチラの記事で解説しています。
>>>【超初心者向けに解説】ボトルケージの取付方法と必要なアイテムについて
パンク修理キット(予備チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ)
旅をするなら、パンク修理ができることは必須条件です。
絶対にやり方を覚えてから、旅に出発しましょう。
いつでも自転車屋さんが近くにあると思わないでくださいね。
まだ修理技術がない方も、まずはアイテムを揃えましょう。
(やり方はロードマップ⑦の記事で解説します)
パンク修理に使うアイテムは3つ。
- 予備チューブ
- 携帯ポンプ(空気入れ)
- タイヤレバー
予備チューブ
パンク修理というと“パッチ(シールのようなもの)”を張って直すというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、ママチャリと違って、スポーツバイクはチューブ交換をするのが一般的です。
そのため、パンク修理用(交換用)のチューブを持ち運びます。
予備を2・3本持っておくと安心です。
チューブの選び方についてはコチラの記事をご覧ください。
携帯ポンプ
「出先でどうやって空気をいれるの!?」と、思いますよね。
家で使う大きなフロアポンプとは別に、「携帯ポンプ」というコンパクトな空気入れがあります。
まだ持っていない方は、こちらの記事を参考に選んでみてください。
タイヤレバー
チューブを交換する際に、タイヤを外す必要があります。
タイヤを外すために使う道具が「タイヤレバー」です。
持ち運びやすく、使いやすい、パナレーサーのタイヤレバーがオススメ。
携帯工具
出先のトラブルが発生したときや、調整に使うための工具がひとまとめになったものを「携帯工具」といいます。
- サドルの高さ調整
- ボルトの緩み
- 各種調整
など、使う場面は多いです。
工具が無いと何もできないので、絶対に用意しておきましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ディレイラーハンガー
「ディレイラーハンガーって何?」
自転車に乗っている方でも、知らない方は多いでしょう。
ディレイラーハンガーとは、リアディレイラー(後ろの変速機)の取り付け部分にある小さなパーツのことです。
多くのスポーツバイクに採用されています。
これは、「外部からの衝撃(転倒など)が加わったとき、フレームにダメージが入らないよう、ディレイラーハンガーが曲がって衝撃を吸収するため」に使われています。
そう、ディレイラーハンガーは曲がるパーツなのです。
その“曲がってしまった状態”になると、変速調子がおかしくなったり、ディレイラーをホイールに巻き込んで事故に繋がったりします。
ディレイラーハンガーは消耗品。
曲がったら交換が必要になるため、予備を持ち歩くと安心です。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。
スマホ
説明不要の、必須アイテムです。
スマホホルダー
旅をするなら、スマホホルダーを用意すると便利です。
ハンドル部分にスマホを固定できるようになるので、マップを確認することが容易になるほか、信号待ちなどの隙間時間に操作することも可能。
いちいちスマホをポケットから取り出して⇒確認して⇒しまって・・・とやっていては、面倒ですよね。
なので、スマホホルダーを付けた方が旅が快適になりますよ。
本格的に使う方へのオススメは「ケース一体型」のスマホホルダーです。
理由をこちらで解説しています。
モバイルバッテリー
自転車は車やバイクと違って、給電することができません。
そのため、モバイルバッテリーを使って様々な電子機器を充電します。
モバイルバッテリーの容量は、旅のスタイルに応じて選ぶといいでしょう。
例えば、
- 毎日、充電ができる宿泊施設に泊まるなら⇒5000~10000mAh
- キャンプがメインで、あまり充電できないようなら⇒20000mAh以上
といった感じですね。
充電するデバイスの量によって必要な容量は変わってきますが、日本一周をした私の経験上、20000mAhで3日程度持ちます。
私はほぼ毎日野宿生活だったので、モバイルバッテリーを合計4つ(80000mAh)持ち運んでいました。
旅中に「足りないな」と思ったら家電量販店で購入することもできるので、後から買い足してもいいでしょう。
充電ケーブル(ライト用、スマホ用)
モバイルバッテリーから各デバイスを充電するためのケーブルも、もちろん必要ですよね。
長すぎても、短すぎても使いづらいため、あなたにとって最適な長さを選びましょう。
私の場合、
- スマホ用のケーブルは長め(スマホホルダーに固定しながら充電するため)
- 各デバイス用のmicroUSBは短め(充電の時しか使わないから)
を使っていました。
いろんな種類の充電ケーブルを用意しなければいけない時は、一つになったものを使うと便利です。
充電器
モバイルバッテリーや、スマホ、電子デバイスを充電するための充電器です。
一度に充電が必要な数に応じて、USBポート数を選ぶといいでしょう。
私の場合、雨天時にコンセントのある施設で全ての機器に充電していたため、より沢山充電できる4ポートのものを買いました。
サイフ
サイフはコンパクトなものがオススメです。
大きいサイフは使いやすいですが、邪魔になりますよね。
積載量の限られている自転車旅にとって、無駄を省いてくことが大切です。
最近はキャッシュレス決済が普及してきたので、それを使えば多くの現金を持ち歩く必要は無くなりました。
ゲストハウスでさえ、キャッシュレス決済に対応している場所も多いです。
なので、軽量コンパクトな小さなサイフを用意するといいですよ。
私が使っていてオススメなのが、チャムスのキーコインケースです。
旅に出る前に、キャッシュレス決済にも慣れておきましょう。
普及率が一番高い「PayPay」がオススメです。
参考までにですが、銀行口座は「ゆうちょ」を用意しておくと便利。
全国どこにでも郵便局はあって使いやすいですし、手数料もかからないからです。
ヘルメット
ヘルメットは義務ではないですが、被った方がいいのは言うまでもありませんよね。
あなたが自転車旅で死にたくないなら、絶対にヘルメットをかぶりましょう。
値段を見て「高いっ!」と思うかもしれませんが、自転車を乗る度に使うものですし、何より自分自身を守る大切なアイテムです。
ケチらず、用意しましょう。
高いモデルほど軽量になったり、空気抵抗が減ったりしますが、旅にその機能はあまり必要ありませんよね。
手頃な1万円くらいのヘルメットを購入すればOK。
私服で自転車に乗る方は、カジュアルなヘルメットの方が似合うでしょう。
サングラス
実際に自転車に乗ると必要性を感じるのが、サングラス。
目の日焼けや渇きを防ぐだけでなく、虫が目に入るのも避けられます。
値段はピンキリですが、スポーツショップに売っている手ごろなモデルで良いと思います。
もちろん、高級なサングラスほど視界がクリアだったり、使いやすかったりします。
しかし、自転車旅となると丁寧に扱うことができないんですね。
気づいたら、傷がついている。
なので、ボロくなったら捨てられるくらいの、安価なもので大丈夫でしょう。
あるとないとでは、大違いです。
チェーン油
自転車のチェーンには、潤滑油が必要不可欠です。
チェーン油がないと、チェーンの寿命を縮めるだけでなく、抵抗が増して漕ぐのが重たくなります。
チェーン油は300-500kmごとに無くなってしまうため、注油が必要です。
本来なら「洗浄⇒注油」がセットなのですが、旅中にチェーンを洗うのは難しいため、注油だけでも仕方がないでしょう。
実際私が日本一周をした際も、注油だけしかしていませんでしたから。
チェーン油にはたくさんの種類がありますが、オススメはコチラです。
粘度が高く、耐久性に優れています。
チェーンのメンテナンス方法については、こちらの記事で解説しています。
「チェーン油を持ち運ぶのは荷物になるし嫌だな」と思った方は、出先の自転車屋さんで注油してもらうという方法もあります。
実際私が訪れたお店では、洗浄+注油を100円の工賃でやってくださいました。
自転車店があるような街中を通るルートの場合、この方法もオススメです。
サイクルコンピューター
サイクルコンピューターというのは、自転車に取り付けるメーターのことです。
- 今走っている速度
- その日の走行距離
- 平均速度
などのデータが分かります。
目的地までの残り距離を確認できて便利ですし、走行スピードを可視化できるのでとても楽しいです。
自転車旅をするなら、絶対にあった方がいいですよ。
サイクルコンピューターにもさまざまな種類がありますが、ワイヤレスタイプの手頃なモデルでOK。
高いモデルはGPSのログが取れたり、ケイデンス(ペダルの回転数)が測れたりしますが、自転車旅には必要ないですよね。
手頃なモデルでも必要な機能は揃っているので、十分です。
キャットアイの「ベロワイヤレス+」がオススメです。
F/Rライト
自転車に取り付けるライトは、フロント(前方・白色)とリア(後方・赤色)のどちらも取り付けましょう。
フロントライト
フロントライトは、路面の視認性に大きく影響します。
めちゃめちゃ大切なアイテムの一つです。
フロントライトは値段に応じて明るくなっていきます。
「そんなにお金がないし、安物で良いか!」と、適当に選んでしまうと、実際に旅をしている時に性能不足を感じ、不満が溜まることでしょう。
お願いです。
フロントライトだけは、絶対にお金をかけてください。
自転車旅というと、街灯のある道だけではなく、夜の山中を走らざるを得なくなることだってあります。
そんな時に、明るいライトがあると本当に安心できるのです。
オススメのライトは「VOLT400」です。
手にした誰もが「うわっ!明るっ!」と驚くほどのまぶしさです。
私もこのライトを使っています。
自転車旅を安全に、不安なく走行したいなら、VLOT400がオススメです。
USB充電式なので、モバイルバッテリーからの充電が可能です。
リアライト
リアライトは、後方から迫る“自動車”に対して自分をアピールするためのライトです。
1つでも十分明るいですが、より安全に走行したいなら2つ付けてもいいでしょう。
オススメはこちらです。
VOLT400と同じく、USB充電が可能です。
カギ
自転車旅に使う鍵は、ある程度頑丈なものを選ぶといいです。
スーパーへ寄ったり、観光をしたり、自転車から目を離す時間が長くなりますよね。
それだけ盗難のリスクが上がってしまうので、頑丈なカギがオススメ。
詳しい選び方については、こちらの記事で解説しています。
キャンプ用品
自転車旅では、宿泊方法に「キャンプ(テント泊)」をお考えの方も多いでしょう。
しかし、寝るだけにキャンプする人と、中には調理をしようと考えている方もいますよね。
そこで、“宿泊”に必要なアイテムと、“調理”に必要なアイテムを、それぞれ紹介します。
最低限“宿泊”に必要なもの
テントで寝るために最低限必要なのは、この3点です。
- テント
- マット
- 寝袋
テント
テントの選び方は、「あなたがどんな旅をするのか、どんなテント泊を考えているのか」によって異なります。
なぜなら、居住性を求めればテントが重くなるし、軽量さを求めるのであれば居住性が悪くなるからです。
例えば、
- 「テントは本当に寝る時にしか使わない」
- 「テントの中で生活する時間はごくわずか」
- 「居住性を捨ててでも、なるべく軽量なテントが良い」
- 「テントの中に持ち込む荷物はほとんどない」
という方は、居住性は悪い(狭い)けれども“軽量コンパクト”なモデルがいいでしょう。
そうではなくて、
- 「雨の日は一日テントで過ごす」
- 「“寝る”以外でもテントの中で過ごす時間がある」
- 「テントの中でくつろぐ時間が欲しい」
- 「テントの中に入れる荷物が多い」
というなら、多少重くはなってしまいますが、広々とした居住性を重視したモデルの方がいいでしょう。
オススメのテントメーカーは「モンベル」です。
価格と品質から考えて、コスパ最強。
青森のねぶた祭で旅人が総結集したときは、モンベルユーザーの多さに驚きました。
この写真に写っているテント5基のうち、4基がモンベルです(笑)
それくらい信頼されていて、間違いないメーカーってことですね。
今回はモンベルのテントで解説したいと思います。
私は、モンベルのテントを二種類使ったことがあります。
- 軽量コンパクトな「ムーンライト」
- 居住性に優れた「クロノスドーム」
初めにムーンライトを使っていたのですが、荷物の多い私の旅のスタイルには合わず、使うのをやめました。
その後、日本一周中に使っていたのがクロノスドームです。超お気に入り。
基本的に、この二種類から選べば間違いないです。
「居住性は悪い(狭い)けれども“軽量コンパクト”なモデルがいい」
というなら、ムーンライトがオススメ。
「多少重くはなってしまいまうけれど、広々とした居住性を重視したモデルの方がいい」
というなら、クロノスドームがいいでしょう。
実際に、クロノスドームに全ての荷物を入れるとこんな感じ。
コンパクトなムーンライトでは、入りきりません。
これまでに定義した“旅のスタイル”で分類するならば、
- バイクパッキングスタイル⇒ムーンライト
- パニアバッグスタイル⇒クロノスドーム
って感じですね。
あくまでも選び方の目安なので、自分に合ったお好みのテントを探してみてくださいね。
マット
テントの中で寝るためには、マットレスの役割を果たす「マット」が必要です。
マットが無いと、身体が痛くなりますし、底冷えが起こります。
寝袋だけでは寝ることができません。
マットは主に2種類あります。
- 銀マット
- エアーマット
選び方としては・・・
- 「パンクの心配のないマットが良い」
- 「テントを張らずにアスファルトの上でマットだけ敷いて寝ることがある(野宿など)」
- 「空気入れの作業が面倒」
- 「ちょっとでも安い方がいい」
というなら、嵩張るけれども扱いやすい“銀マット”がいいでしょう。
私が日本一周中に使っていたのも銀マットでした。
- 「寝心地の良い方が欲しい」
- 「コンパクトな方がいい」
- 「テントの中でしか寝ない」
というなら、エアーマットがいいでしょう。
バイクパッキングで旅をする方は、積載容量の関係からエアーマットにせざるを得ないと思います(笑)
寝袋
寝袋の選び方は、使う季節(温度)によって異なります。
素材は化繊とダウンの2種類がありますが、夏以外で使う時は基本的にダウンを選びましょう。
化繊はかさばるし重たすぎるので、自転車旅には全くの不向きだからです。
「あったかい季節しか使わない!」というのなら、手頃でコンパクトなイスカの寝袋がオススメ。
私も使っています。
「真冬もテント泊をする予定」というのなら、私が日本一周中に使っていたモンベルのダウンハガー800 #2がオススメです。
外気温が1,2度なら、下着だけで寝れるほどポカポカでした。
-4度の環境下でキャンプもしましたが、無事に寝ることができました。
冬にキャンプに行くというのなら、寝袋選びは命に関わってくるほど大切です。
「寝袋が高すぎて買えないよ・・・」というのなら、冬キャンプは諦めた方がいいかもです。
あなたが使う環境に応じた寝袋を選びましょう。
購入する前に、アウトドアショップの店員さんに相談すると良いと思いますよ。
最低限“調理”に必要なもの
キャンプで調理も考えているのであれば、最低限これらが必要になるでしょう。
- バーナー(ガスとセット)
- クッカー
- 箸やフォークなど
- スポンジ
バーナー(ガスとセット)
いわゆる「コンロ」ですね。調理をするのに欠かせません。
使うバーナーによってガスボンベの種類が異なります。
オススメは、ベストセラーの「イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB」です。
私が7年以上使い続けている愛用品。
値段も手ごろで、耐久性もあって、申し分なし!
使うガス缶は「CB缶」といって、ごく一般的なガスボンベです。
ホームセンターはもちろん、100均やコンビニでも手に入ります。
ランニングコストも安価で、どこでも手に入る“入手性”も優れているため、旅では非常に使いやすいです。
これでも十分コンパクトなのですが、「もっとコンパクトなのが欲しい!」というのなら、「OD缶」を使ったバーナーを選びましょう。
ガス缶の入手性や、ランニングコストの面ではCB缶に負けますが、よりコンパクトで携帯性に優れています。
バイクパッキングのように積載容量が限られている方はOD缶タイプを選ぶと良いと思いますが、基本的にCB缶タイプでOK。
クッカー
小型のアルミカップ(鍋)やフライパンなどですね。
何を作るかによって、必要なものが変わってくるでしょう。
最初はセットになっているものを購入すると、良いと思います。
これがあれば、炒め物も汁物も作れますよ。
外でご飯を作るのは、結構楽しいです(笑)
私はプラスで、飯盒も持ち歩いていました。
飯盒で炊くご飯は、おかずがいらないくらい美味しく感じます。
私のキャンプの醍醐味です。
箸やフォークなど
正直言って何でもいいんですが、アウトドア用のモノをチョイスすると雰囲気が出ます(笑)
中には箸がプラスチックのものもあるのですが、炒め物をすると溶けてしまうのでオススメしません。
箸セットを持ち運ぶのが面倒だという方は、コンビニやスーパーで割り箸を手に入れて使ってもいいでしょう。
スポンジ
使ったものは、洗わなければいけません。
洗剤を付けて洗った方が綺麗になるのはもちろんですが、洗剤すら不必要な荷物に感じるのが自転車あるある。
私は基本的に洗剤なしで、洗っていました。
その時に使っていたスポンジが、「水だけで洗える!」と謳ったものです。
最初は水だけで洗うのに抵抗があっても、いずれ慣れると思います(笑)
割と綺麗になるので、問題ないです。
衣類
旅で使う衣類について解説します。
持ち運ぶときは、「衣類圧縮袋」を使うとコンパクトになって、便利ですよ。
私は全ての衣類を入れていました。
防水にもなるので、一石二鳥です。
走る時の服
走行用の服は、最低2着は持ちましょう。3-4着あると安心です。
旅での服装は、
- サイクルウェア
- スポーツウェア
で悩むと思います。
私が考える選び方として、
- 短期の旅なら「サイクルウェア」
- 長期の旅なら「スポーツウェア」
が良いと思います。
サイクルウェアは、機能性に優れていますよね。
自転車で走るには、この上なく快適です。
しかし、旅で使うには少々問題があります。
それは、サイクルジャージ(下)のクッションが乾きにくいということ。
短期の旅でコインランドリーを使って乾かすならいいのですが、長期の旅で手洗いで洗濯しようとしている方にはオススメしません。
他にも、普段使いしにくい服装なので、街中を歩くにはあまり向いていないですよね。
ちょっと、恥ずかしい。
なので、短期間の旅ならサイクルウェアで良いと思いますが、長期間の旅ならスポーツウェアが使いやすいと思います。
寝る時の服
あまり荷物を増やしたくないのなら、寝る時・走る時の服を区別しないのがオススメ。
「いやそれはちょっと・・・」というのなら、肌着を数着持っておくといいでしょう。
きっと、そういう抵抗があるのは最初だけで、旅に慣れてくると着替えない日も出てくると思います(笑)
タオル
タオルを使う時は、体を拭くときだけじゃありません。
濡れたテントを拭くときにも使います。
オススメは、吸水タオルです。
普通のタオルと違ってとーっても水を吸収してくれるだけでなく、乾くのが凄まじく早い。
肌触りはあまり良くないですが、旅で重視するのは機能性の方ではないでしょうか。
テント用と自分用で2枚持っておくと、便利です。
雨具
カッパの選び方は、「雨の中走るかどうか」で変わります。
雨が降っても100㎞以上走る予定があるというなら、ゴアテックス製のカッパを選ぶといいでしょう。
値は張りますが、透湿性に優れているため、カッパの内側に湿気が溜まりにくく快適です。
そうではなくて、雨の日は基本的に走らない、あるいは走っても短距離だというのなら、手頃なカッパを選ぶといいのではないでしょうか。
本格的に使わないなら、機能性はそれほど高く無くても大丈夫だからです。
私も雨の日はテントにこもるので、ワークマンのレインウェアを使っています。
ちょっと使うだけなら、特に不満はありません。
その他
あと、細々したものの紹介です。
歯ブラシセット
歯を磨かない人はいないでしょう。
忘れず持っていってくださいね。
(手洗いするなら)洗濯セット
長期で旅をする方の中には、手洗いで洗濯をしようと考えている方もいるでしょう。
手間はかかりますが、洗濯費用をグッと抑えられるのでいいですよね。
私も洗濯板を使って手洗いしてました。
日本一周中に他の方がやっていた洗濯方法としては、「ウォッシュバッグ」を使ったやり方ですね。
これと洗剤さえあれば、洗濯ができちゃいます。
洗濯をしたら、服を自転車に括り付けて出発!
数時間で乾きますよ。
旅の面白いところです(笑)
まとめ
これまで紹介したものを、改めてまとめてみます。
【走行の必須アイテム】
- ボトルケージ
- パンク修理キット(予備チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ)
- 携帯工具
- ディレイラーハンガー
- スマホ
- スマホホルダー
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル(ライト用、スマホ用)
- 充電器
- サイフ
- ヘルメット
- サングラス
- チェーン油
- サイクルコンピューター
- F/Rライト
- カギ
【キャンプ用品】
<最低限“宿泊”に必要なもの>
- テント
- マット
- 寝袋
<最低限“調理”に必要なもの>
- バーナー(ガスとセット)
- クッカー
- 箸やフォークなど
【衣類】
- 走る時の服
- 寝る時の服
- タオル
- 雨具
【その他】
- 歯ブラシセット
- (手洗いするなら)洗濯セット
こんな感じですね。
これだけ準備が整えば、出発はもう間近。
一度アイテムを揃えてみて、実際に自転車に積載してみてください。
あれも必要だとか、逆にこれはいらないだとか、発見が生まれると思います。
次の記事へ
この記事で装備を順番に揃えてきたみなさん、そろそろ旅に出たくてワクワクしてきたのではないでしょうか。
次の記事では「自転車旅のルート作成」について解説します。
その後、「旅を出発するまでにやっておきたいこと」を紹介して、自転車の始め方ロードマップが終了です。
あと少し準備をしたら、旅に出られますよ!
続きの記事はこちらからどうぞ。
ご覧いただきありがとうございました。