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【何をしてるの?】お店で自転車が組み上がるまでの作業工程

お店で自転車が組み上がるまで

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かける
かける

こんにちは、かけるです!

 

今回は、「お店で自転車が組み上がるまで」の作業工程を紹介していきたいと思います。

 

なかなかジックリ見ることのできないと思うので、興味半分で見ていただければ嬉しいです。

 

【この記事で分かること】

  • お店にどんな状態で自転車が届くのか
  • 新車(ロードバイク)を組み立てるまでに、どんな作業をするのか
  • 自転車屋さんの働き方のイメージ

 

ショップメカニックとして働く私が解説します。

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【何をしてるの?】お店で自転車が組み上がるまでの作業工程

お店で自転車が組み上がるまで

メーカーから自転車を受け取り、組み上げるまでの流れはこのようになります。

  1. ダンボールに入った自転車を取り出す
  2. 梱包を剥す
  3. 傷や塗装不良の確認をする
  4. サドルの取り付け、グリスアップ
  5. ステム、ハンドルの取り付け、グリスアップ
  6. ブレーキ、変速の初期伸び取り、潤滑、チェック
  7. ホイールの馴染み出し、振れ取り
  8. バーテープを巻く
  9. 最終チェック

 

それぞれ詳しく解説します。

ダンボールに入った自転車を取り出す

自転車のダンボール

ご存じない方もいるでしょう。

自転車は、自転車用の大きなダンボールに入って送られてきます。

 

スポーツバイクの場合は100%そうですが、廉価帯のママチャリなんかだと、ダンボールに入っていないものもありますが。

 

ダンボールの中では、サドル、ステム、ハンドル、前輪が取り外された状態で入っています。

今回の自転車はそうでしたが、中にはもっとバラバラな車種もあります。

 

例えば、コラムカット、チェーンの取り付け、STIレバーの取り付け、アウターワイヤーのカットなどが必要なものも。

ほぼ「バラ完(バラバラから組むこと)」に近い状態の車種もありますね。

 

なので、組立に結構な時間が掛かります。

 

例えば、先日インスタグラムにあげた「ピナレロ プリンス」も比較的バラバラでして、組み立てに3時間ほどかかりました。

 

梱包を剥す

自転車の梱包を剥す

ダンボールから取り出した自転車は、梱包材でぐるぐる巻きの状態です。

これらを全て剥がします。

 

結構なゴミの量が発生するんですよ。。。(笑)

自転車の梱包を剥す

ちなみにですが、運送中の衝撃でリアディレイラーが曲がってしまわないよう、特殊な梱包材?(プラスチックの板)が付けられています。

傷や塗装不良の確認をする

自転車の塗装不良や傷が無いか確認

全て剥がし終わっても、いきなり組み立てはしません。

第一に、「傷や塗装不良が無いか」の確認をします。

 

自転車の全体をくまなくチェックして、問題なくお客様にお渡しできる自転車かを判断します。

体感ですが、およそ10~15台に一台くらいの割合で、不良品がありますね。

 

どんな不良があるかというと・・・

  • 明らかなガリ傷がある
  • 塗装の内側に、ゴミが入っている
  • 塗装の欠け(塗れていないところ)がある

などなど、様々です、

サドルの取り付け、グリスアップ

サドルの取り付け グリスの塗布

傷が無いか確認出来たら、いよいよ組み立てです。

作業台に掛けたいので、まずはサドルの取り付けから。

 

グリスを塗布した上で、シートポストを挿入します。

ステム、ハンドルの取り付け、グリスアップ

ヘッド部分のグリスアップ

次に、ぶら下がっているハンドルを取り付けます。

 

新車の多くはヘッド部分のグリスアップが不十分(全くないものもある)ですので、粘度の高いグリスを塗ります。

 

この細かい作業一つがとても大切でして、やるかやらないかで乗り出してから数か月後の状態に大きな違いが出てきます。

グリスを塗布することで、水の付着を防止し、錆の発生をなくすからです。

 

よく自転車に乗られる方で、メンテナンスを全くしていないと、このヘッド部分に汗が入って茶色く錆びだらけになっていることもあります。

私が定期的に「ヘッドのグリスアップをしましょう!」と呼び掛けているのはそのためです。

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ステム、ハンドルを取り付けたら、作業台に乗せます。

ブレーキ、変速の初期伸び取り、潤滑、チェック

シフトワイヤーの初期伸びを取る

今回の自転車は既にワイヤーが通してありましたので、ブレーキと変速のチェックをするだけでオッケー。

 

しかし、ワイヤーが通してあっても、そのワイヤーが“長すぎる”ことがあるので、一度引っこ抜いてカットし直すこともよくあります。

シフトワイヤーにシリコーンルブを塗布

それと、新車のワイヤーは滑りが悪い(レバーの引きが重い)ので、潤滑剤を塗布します。

シリコーンルブなどですね。

 

これを塗ることで、レバーの引きが格段に軽くなります。

意外と、見えないところに手間がかかっているのです。

ロードバイクの変速調整

ワイヤーを取り付けたら、それぞれ調整パートに移ります。

 

ブレーキ、シフトともに初期伸びを取り、調整です。

ディスクローターの曲げ修正

ブレーキなら、

  • 左右同じ引きしろに
  • 自転車を乗る人のために設定(レバー位置、握りの硬さなど)
  • (ディスクなら)ローターが振れていないか

など。

 

シフトワイヤーの調整は、

  • アジャストボルト(H,L)
  • B-テンション
  • ワイヤーの張り
  • トリムが効くかどうか

 

などを全て確認します。

ホイールの馴染み出し、振れ取り

ホイールの振れ取り

ここまできたら、ほとんど形は出来上がっています。

あとは仕上げですね。

 

新品のホイールでも、完璧ではありません。

大きく振れているものもあれば、全く振れていないものまであります。

なので、振れが無いかチェック。

 

と同時に、ホイールの馴染み出しをします。

 

新品のホイールを押さえつけて力を加え、馴染み(初期振れ)を出してあげるのです。

その上で、ホイールの振れ取りをします。

バーテープを巻く

バーテープを巻く

最後にバーテープを巻いて終了です。

 

バーテープを綺麗に巻けるかどうかで、自転車全体の格好良さが変わってくるので、集中して丁寧に巻きます。

一巻き一巻きを、同じ角度で、同じ幅で、同じ張り具合で。

 

はい!カッコイイ自転車の出来上がりー!

最終チェック

自転車は組み上がりましたが、最終チェックを必ず行います。

作業の抜けが無いかチェックです。

  • ボルトの締まり
  • ガタツキチェック
  • ブレーキ、変速チェック
  • 振れ確認
  • 空気圧チェック
  • 軽く試走(異音や不具合ないか)

 

ボルト一本の緩みが大事故につながる」という意識を持って、最後まで気を抜かずに行います。

 

チェックを行ったら、「バリアスコート」などで艶出し&コーティングをして、より美しく仕上げます。

 

これでようやく、「お客様にお渡しできる状態」になりました。

(厳密には、防犯登録などのシールを張ったり、付属品を付けたりします)

さいごに

これが、自転車屋さんで行っている作業になります。いかがだったでしょうか?

自転車のメンテナンス作業や、業務内容自体に興味を持っていただけたら嬉しいですね(´∀`)

 

ご覧いただきありがとうございました。

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