
メルカリやヤフオク、実店舗などで中古の自転車パーツを買おうと思ってるんだけど、粗悪品をつかまされる可能性ってあるかな?
前オーナーがどんな環境で、どのくらい使ったのかが分からないから、中古って怖いよね。
もし、中古で買うのはやめた方がいいパーツ、コンポーネントがあれば教えて欲しい。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 中古で買うのはオススメしない自転車パーツ
- 具体的な理由
メカニックとして働く私が、経験則からお話しします。
中古パーツは、新品に比べて値段が手ごろで魅力的ですよね。
私も昔は、メルカリをよくチェックしていました。
中古パーツを探している方って、「ちょっとでも節約したい!」という気持ちがあると思います。
でも、中には「それを中古で買うってどうなの?逆にもったいなくない?」と言いたくなるようなパーツを購入している方もいるんですね。
そこで本記事では、中古で買うのをオススメしない自転車パーツについて、解説します。
【やめるが無難】中古で買うのをオススメしない自転車パーツ3選
結論、この3点はやめた方が無難です。
- リアディレイラー
- チェーン
- スプロケット
理由を詳しく解説します。
リアディレイラー
中古リアディレイラーを買う時は、深めのガリ傷がついていたらやめた方がいいです。
なぜなら、ディレイラー本体にひずみが生じていたり、軸の部分にガタツキがでている可能性が否めないから。
リアディレイラーって、結構デリケートなパーツです。
自転車を倒してしまった時などにダメージを受けやすいんですね。
衝撃によって歪みやガタツキが出てしまっていると、調整がうまくいかなくなります。
どれだけ完璧に調整しても、「変速が悪い。スパスパ決まらない。」ということになりかねない。
なので、やめた方がいいですね。
それほど高いパーツでもありませんし、リスクを負ってまで購入するものでもないと思います。
新品を買うのが無難です。

いやー、でも傷が入っているからといって、全部がダメっていうわけじゃないでしょ?だから、大丈夫じゃない?
と思う方もいるでしょう。
確かに、全てが「傷つき=不良品」というわけではありません。
しかし、深く傷が付いているものは、その可能性が高いんですね。
実際にメカニックとして沢山の自転車を整備してきた経験から、断言できます。
なので、傷つきのリアディレイラーを買うのはやめておいた方がいいです。
綺麗な状態なら大丈夫ですが、プーリーの摩耗具合だけはチェックしてくださいね。
チェーン
中古チェーンは、状態に限らずオススメしません。
理由は2点あります。
- 寿命が短いから
- 一度外すと、耐久性が落ちるから
寿命が短いから
チェーンの寿命は変速段数によって変わりますが、目安距離はこんな感じ。
変速段数 | 交換が必要になる距離(目安) |
6・7・8速チェーン | 4000-5000km |
9・10速チェーン | 3500-4000km |
11速チェーン | 3000km |
ロードバイクで主流の11速は、持っても3000km程度です。
耐久性を検証したデータでは、105グレード(CN-HG601)は約2400kmしか持たなかったとか。
そのくらい、寿命が短いパーツです。
たとえ前オーナーが1000kmしか乗っていなかったとしても、もう寿命の3分の1は過ぎてしまっているのですよ。
しかも、その使用距離は前オーナーの自己申告制であり、本当のことって分からないですよね。
中には嘘をついて、寿命を超えた伸び伸びのチェーンを売っている方もいるかもしれない。
でもそれって、写真では判断できませんし、目で見ても分かりません。
チェーンチェッカーを使わなければ、正確な伸び率が分かりません。
それほど安くない中古チェーンを買って、使ってすぐに寿命を迎えてしまったらもったいないですよね。
なので、チェーンの中古はオススメしません。
もし、「定価が高いなあ」と感じるなら、Amazonで買うといいですよ。
ぶっちゃけ、破格です。
変速段数に応じたチェーンの種類と、グレードの違いを解説した記事がコチラ。
詳細ページに、Amazonでの売価も載っていますので、チェックしてみてください。
一度外すと、耐久性が落ちるから
チェーンを付け外しする際、、ピンやミッシングリンクの着脱が必要になりますよね。
この着脱回数が増えると、耐久性が落ちます。
というか基本的に、一度付けたら再利用不可能です。
なので、中古チェーンはオススメしません。
安かったからと中古チェーンを購入して、走行中にチェーンが切れてしまったら嫌じゃないですか?
走れなくなって、困るのは自分です。
中古チェーンを使うということは、そういうこと。
あくまでも自己責任ですが、リスクを負いたくないのであれば、中古チェーンに手を出すのはオススメしません。
スプロケット
スプロケットの中古をオススメしないのは、摩耗具合が分かりにくいからですね。
仮に歯の擦り減ったスプロケットを手に入れてしまったらどうなるか。
チェーンとの組み合わせが悪くなり、最悪の場合“歯飛び”が起きます。まともに使えません。
まあ、それは最悪のケースだとして、、、
歯飛びが起こらない状態でも、場合によってはチェーンの“音鳴り”が発生することがあります。
原因は同様に、スプロケットとの噛み合わせが悪いことです。
なので、スプロケットの中古はオススメしません。
例外として、凄く状態の良さそうなスプロケットなら大丈夫。
ただ、見た目の綺麗さだけで判断するのはだめですよ。
掃除すれば、ピカピカになりますからね。
あくまでも歯先の摩耗具合をチェックです。
それが分からないようなら、新品を買うのが無難です。


中古でも問題の無いパーツ
反対に、中古でも心配なく購入できるのはこの3点かなと。
- フロントディレイラー
- ブレーキキャリパー
- クランク
- (その他耐久品)
どれも滅多に故障しないパーツですし、寿命も長いからです。
ケチりたいなら、これらで節約しましょう。
まとめ
まとめとして、再確認します。
【やめるが無難!中古で買うのをオススメしない自転車パーツ3選】
- リアディレイラー
- チェーン
- スプロケット
これらを中古で買うのは、不良品に当たるリスクが高かったり、逆にもったいなかったりするので、オススメしません。
なるべく費用を抑えたいなら、Amazonで買うのがいいですよ。
ぶっちゃけ、お店で買うより極端に安いです。
参考までに。